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永遠の「名ホイール」RSワタナベ! 知られざる「三羽の鶴」のロゴの意味とは

鶴が3羽なのは創業家の家紋がモチーフ

 リム幅やインセットのオーダー自由度の高さ、そしてあらゆる旧車に似合う8スポークのデザインにより、多くの旧車マニアから支持を集めている「RSワタナベ」。じつは、定番の8スポークのほかの意匠を持つアルミホイール、マグネシウムホイールをラインナップしていたりするが、いずれにしても3羽の鶴が描かれた社紋が刻まれているのは共通だ。

 なぜ、ホイールに鶴のマークが描かれているのだろうか。それにはRSワタナベのルーツを辿っていく必要がある。

 多くのファンは、略称でRSワタナベと呼んでいるが「RS」というのはレーシングサービスのことで、正式な社名は「レーシングサービス ワタナベ」という。もともとはフォーミュラカーの製作が本業だった。その創業は1967年。その後、1968年にいまに続く8スポークのアルミホイールを生み出している。

 社名から想像できるように、創業者はワタナベさんで、フルネームは「渡辺俊之」さんという。その渡辺家の家紋が、RSワタナベの社紋につながっていく。

家紋の団子を鶴にした社紋に「RACING」を加えた

 渡辺家の家紋は『お盆に団子3つ』の意匠だという。そして、渡辺俊之さんの父上である「渡辺傳次」さんが興した「渡辺傳次商店」は、家紋の団子を鶴にした社紋を生み出した。同商店が横浜市鶴見区にあったゆえ、鶴見区から鶴をもらい社紋にしたのだという。

 同じく、横浜市鶴見区に本社を置くRSワタナベの社紋では、さらにお盆の部分に「RACING」の文字を入れることで、モータースポーツの企業であることを主張している。これが、ホイールなどで確認できる「鶴のマーク」が生まれた経緯だ。

 つまり、RSワタナベの社紋に鶴が使われているのは、由来が地名だったというわけだ。意外かもしれないが、一度覚えてしまえば忘れられないエピソードとなるはずだ。

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