【ブラバス】
パーツの販売も行なっているが、1台をトータルで手を加えるコンプリートカーの製作でも知られるブラバスは、1977年に設立。創業者の「ボード・ブッシュマン」が愛車のカスタマイズを検討するものの、彼を虜にさせるパーツがなかったことから、自らブラバスというチューニングブランドを立ち上げてしまったという経緯を持つ。
W126から始まり、メルセデス・ベンツのさまざまなモデルを独自の技術でチューニング。現在ではエンジンをコントロールするサブコンピュータの追加で走りに一層磨きをかける、「パフォーマンスキット」が高い評価を得ている。エクステリアもパワフルな走りに見合った、スポーティなエアロパーツやホイールを手がけている。
近年はキャンピングカーにも力を入れ、Vクラスをキャンピング仕様にカスタマイズした「マルコポーロ」に、エアロパーツの装着やECUチューンを施したモデルを販売する。日本での展開はブラバスジャパンが唯一コンプリートカーの輸入・販売を行なっており、パーツ単品は日本総輸入元のエクゼが販売している。
日本で知られているのは映画「ミナミの帝王」で主役の萬田銀次郎(竹内力)が乗る、ブラバスチューンのメルセデス・ベンツSL。ホイールまで同色で揃えた黒塗りのボディが、イカツい「萬田はん」にマッチしていた。
変わり種としては、コンパクトモデルを得意とする自動車メーカーのスマートをベースに、ブラバスがチューニングを施したモデルの販売だ。2002年にブラバスの創業者であるボード・ブッシュマンが、スマートブラバス社を設立。
スマートのラインアップであるフォーツーやフォーフォーに、オリジナルのエアロパーツやスポーツサスペンションなどの専用部品を装着してトータルカスタマイズ。日本のメルセデスディーラーでも販売していることから知名度は高い。