【バネカット】
足まわりではリーズナブルな車高調が数多く登場したことで、純正もしくは荒巻タイプのスプリングを切断してローダウンする、いわゆる「バネカット」も過去の遺物になったといえるだろう。鬼キャンもドレスアップ界の一部ではまだまだ人気だが、ドリフトにせよグリップにせよ走りのステージではほぼ絶滅。タイヤの性能アップやセッティング技術の進化によって、以前のように大きいキャンバー角は必要なくなったのが原因だ。
【ステアリング交換】
走り屋に限らず昔は交換する人が多かったのは、純正のお世辞にもカッコいいといえないステアリング。廃れた理由は誰もが想像できるとおりエアバッグの普及で、社外品に交換するといざ保険を使うときに問題が生じたり、安全性を高めるパーツをなくすことに抵抗を感じる人も増えた。
もっとも今は純正ステアリングのデザイン、操作性とも昔に比べればはるかに向上しているし、オーディオの操作系を内蔵したクルマも多く、交換のハードルはさらに上がったかもしれない。それでも「お気に入りのステアリングを使いたい!」という人は、エアバッグなどを流用できる製品もあるのでソチラを選ぼう。
【アーシング】
純正の進化により以前ほど見かけなくなったメニューは、電気の流れをスムーズにする「アーシング」もだ。旧車や純正のアースケーブルが強化されていない車種では、依然としてさまざまな面で体感しやすいと思われるが、アーシングが着目された当時に比べれば恩恵は少ない。