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狂乱の「バブル時代」は車種が「デート」の勝敗を分けた! 女子に「モテた」外車と「不人気」の外車

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 青山尚輝、BMWジャパン、FCA、ポルシェジャパン、Auto Messe Web編集部、AC

女子ウケ「コスパ最強」の「ちょいワル車」 ただし「身バレ率」高め

 一方、クルマの名前は知らなくても、迎えにきてくれるだけで女子がアガったのが、東京では港区ではなく、東京・世田谷区は国道246号線沿い周辺で幅を利かせていたアメ車、C4と呼ばれる1983年から1996年まで製造された、今でもファンの多いバブル期にまたがったシボレー・コルベットである(世田谷にはアメ車専門の中古車店が多かった)。こちらはアルマーニとかではなく、西海岸ファッションを好む若者にお似合いだった1台。今のコルベットとは違い、新車でも600万円~の価格であり、中古車も少なくなく、そこそこ安く買えた時期なので、アメ車ファンならずとも、ちょっとワルなモテグルマとして手を出しやすかったのだ。シボレー・コルベットC4

 実際、ボクの知り合いも、ド派手なイエローのコルベットにモデルの女の子を乗せ、東京・城南の縄張りから”越境”して六本木のロアビル裏の駐車場あたりに、轟音とともに出没していたことを覚えている。ここまで派手になると、相手が車名を知っている、知らないにかかわらず、威力は絶大。コルベット好きのその知り合いの話によれば、昭和生まれのキャバクラ嬢にはとくに大ウケだったらしい。価格対女子ウケ度はもう抜群、何も知らなければスーパーカーに見え、1000万円級を思わせる、まさに神器だったと記憶している。シボレー・コルベットC4の真横カット

 ただし、コルベットは知り合いから「昨日の夜、六本木にいたでしょ」……とすぐにバレてしまうクルマでもあった。つまりそれぐらい目立った、ということ。その点、BMW3シリーズや子ベンツは、街に溢れていたから、その日、出会った彼女じゃない子とウロウロしていても、安全パイなモテグルマだったかも知れない(それが六本木のカローラと言われたゆえん。1980年代後半、E30 BMW325iを所有していたけれど、ボクの話ではありません)。 それにしても、バブル時代を謳歌できた、ボクのようなオヤジ世代にとっては、当時の六本木の熱い夜と、クルマでモテた(と思われる)時代が懐かしい……。

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