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モータースポーツなら「同じ土俵」で勝負可能! 3種の「手動装置」を駆使する車いすラリードライバーの挑戦が熱い

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

3種類の手動装置を使い分ける

 もちろん他の車両では他の手動装置も使用している佐藤選手、サーキット用の車両にはステアリングノブは使用せず、リング式の手動装置を使用。マニュアルミッション車ということでアクティブクラッチを使用していたりもする。また簡易的な手動装置なども用いることもあり、そのシチュエーションに応じて手動指導装置を選択している。ステアリングノブ「手動装置って大きく分けると三種類あります。ニッシンやミクニといった、しっかり加工して取り付けるもの。その反対で、持ち運びもできる簡易手動装置というもの。さらにそういったレバー式ではなく、ステアリングの前後にリングを付けて、リングを引いたり押したりして操作するもの」。

「私は競技、そして使用目的でこれらの中から選んで使用しています。というのも、サーキットや街中ではリング式って意外に快適で、ステアリングが両手で持てるというメリットがあります。今回のように86を使うジムカーナやラリーでは、加減速操作とステアリング操作が非常に多い。そうなるとステアリングを持ちながらその同じ手で、ブレーキとアクセルを操作するとなると、これが大変で、ステアリングノブも必要となります」という。アクセル・ブレーキをコントロールするニッシンのAPドライブ「もっといろんなことをやっていきたいし、チャレンジしていきたい。ラリチャレも今シーズンで3年走ってきました。これからのフィールドは考えていないけれど、いろんな活動に広げていき、もっともっといろんなことをしていきたい」と語ってくれた。

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