ドライブにアウトドアに防寒グッズで活動開始
日を追うごとに朝晩の気温が低くなっています。バイクや自転車とは違って、クルマはエアコンがあるのであたたかく移動できますが、そうはいってもエンジンをかけると途端にあたたかくなるというものでもありません。エンジン始動時からすぐにでも、ドライブでの冷え解消に役立ったり、アウトドアでも使えたりする暖房アイテムをピックアップしました。
■シートヒーター
まずは運転席に乗り込むクルマですから、スイッチひとつでおしりから背中をあたためてくれるシートヒーターは、エアコンよりも早く温かさを実感できるとても便利な機能です。とくに朝一番は車内が冷え切っていますから、シートヒーターがあるとないでは大違い。
シートヒーターのないクルマであれば、シガーソケットを利用するシートカバータイプのものを後付けしてはどうでしょう。
■電熱の衣服
バッテリーを装備した発熱するベストが流行っています。バイクや釣り、スキーのリフト待ちに使っている人がいるほどパワフル。薄手でも背中や首、おなか周りを効果的にあたためてくれます。
フードや袖が付いたジャケットタイプもありますが、IFSONG電熱ベストのような薄手のベストタイプは手足の動きを妨げず、運転時でも安心。
もちろんキャンプの夜も大いに役立ちます。焚き火そばでの作業はバッテリー位置に気をつける必要がありますが、焚き火前に座ってゆっくり過ごすだけのときは無防備な背中がぽかぽか。
使用時間とサイズ感はもちろん、バッテリー取り付け位置、電源や温度操作のボタン位置などを確認し、運転時に着用しても違和感がないことを確認して購入しましょう。
■インソールや電熱シューズ
中綿がたっぷり入ったテントシューズは冬キャンプや車内泊のマストアイテムです。最近はヒーター搭載の電熱タイプが登場していて、よりパワフルに足先をあたためてくれます。
ヒーター搭載電熱シューズのように底がしっかりしていてちょっとくらいなら屋外を歩いても大丈夫なものであれば運転時に使っても違和感がありません。
運転だけでなく積極的に歩くことを考えるなら、手持ちのシューズに電熱インソールを敷くという手もあります。
■発熱式ブランケット
どこでも使える発熱機能が備わったブランケットもあります。ポータブル電池で発熱させるため、車内では膝掛けに、アウトドアでは冷えやすい腰や肩にまけばよし、とどこでも使えます。
前述の3つは小型バッテリーを使います。とても便利なアイテムなのですが、小型バッテリーは誤った使い方をすると危険です。バッテリーを落とす、重い荷物を載せるなど、バッテリーに大きな力をかけることは御法度。ヒーター前など高温になる場所もトラブルの原因になります。
経済産業省認証機関の安全基準を満たしたバッテリーであっても大事に取り扱いましょう。手持ちのバッテリーも、ベストやブランケット付属のバッテリーも、万が一、手で持てなくなるくらい熱くなったらすぐに使用を中止してください。
■伝統の湯たんぽ
文明のモバイルバッテリーを使わずにというのなら、湯たんぽを用意する手もあります。中でもオススメはしなやかな素材の湯たんぽ、クロッツのやわらか湯たんぽ座ぶとんタイプのようなものが便利です。こちらはシートヒーターにも対抗できます。
もちろん腰やおなかに当てておくだけでずいぶん冷えがおさまります。座布団タイプであれば下半身を包むようにあたためてくれるのでなお心地よく過ごせます。
湯たんぽは古くからある道具ですが、朝、自宅で熱湯を詰めてあたたかく出発し、キャンプ場では湯たんぽの中に入っているぬるま湯を使って食器洗い、なんてことも可能なのでキャンパーの愛用者が多いことでも知られています。
以上、どれも運転時に使うときは、車内全体をあたためる暖房アイテムではないことでの利点があります。そうフロントウインドウが曇らず、また、頭がぼーっとすることもありません。車内があたたまるまでのサポートにとどめず、エアコンと併用することで安全運転にもつながりますよ。