クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • 「サニークーペ」「ランタボ」「ハチロク」! 昭和の若者が熱狂した「箱車」モータースポーツ車の中身
SPORT
share:

「サニークーペ」「ランタボ」「ハチロク」! 昭和の若者が熱狂した「箱車」モータースポーツ車の中身

投稿日:

TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: 日産、トヨタ、Auto Messe Web編集部

運転操作の面白さを教えてくれたハチロク

 1980年代に、まさに人気を集めたのは、「ハチロク」と呼ばれたトヨタカローラレビンのAE86型だ。MEGAWEBに展示されているトヨタ・カローラレビン(AE86)

 そもそも、カローラレビンとスプリンタートレノは、70年代の2代目カローラの高性能車として誕生し、レース車や日産フェアレディZのZGでしか見ることのなかったオーバーフェンダーが、大衆車のカローラ/スプリンターでも取り付けられた姿に、驚愕したものだった。1972年に登場したトヨタ・スプリンタートレノもモータースポーツで活躍をしていた

 そののち、カローラもより上級車種を目指すモデルチェンジが続き、そして5代目のカローラでハチロクが生まれるのである。

 それまでトヨタの直列4気筒DOHCエンジンを牽引してきた2T-G型から、新世代の4バルブDOHCエンジンとして新開発された4A-G型を搭載したことも、ハチロクに注目が集まる理由だった。しかしトルクのやや薄いエンジンで、変速機は全体にローギア傾向であり、高速道路で運転するにはエンジン回転数が高くなりすぎてうるさかった。AE86に搭載がされている4A-Gエンジン

 しかし、フレッシュマンレースなどサーキットでは後輪駆動であること、比較的軽量なクルマであったことなどで、活躍した。そしてスターが誕生する。「ドリキン」こと土屋圭市だ。そもそも注目を集めたクルマだったが、彼の登場である種の伝説のクルマになった。結果、のちに86というスポーツカーも生まれることになる。AE86のオーナーであり、ドリフトという文化を根付かせた土屋圭市さん

 振り返れば、まだ衝突安全性能が声高に言われ、重要視される前の時代、軽いことが運転操作の面白さを誰にも味わわせてくれた。エンジンが非力でも、軽さによって運転の醍醐味を存分に、しかも比較的安価に楽しめた時代だった。

123
すべて表示

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS