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パイクスピークス仕様のトミーカイラZZがデモランに参加! BRIGヒルクライムチャレンジシリーズ最終戦に登場

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

パイクスピーク仕様のマシンで奴田原文雄選手がデモランを披露

 11月7日~8日、長野県木曽町にある御岳ロープウェイ駐車場およびその取り付け道路で、日本で唯一の公道を使用したヒルクライム競技となる「ALL JAPAN HILL CLIMB FESTIVAL in 御岳 2020」が開催された。

 これは「BRIGヒルクライムチャレンジシリーズ最終戦」と「5°ONTAKE SALITA(オンタケ・サリータ)」が併催となっている。当初の予定から準備段階から開催地が変更になったり、イベントの縮小などもあったが、BRIGシリーズが82台、サリータは47台と、非常に多くのエントリーを集めの開催となった。BRIGヒルクライムチャレンジシリーズ最終戦の参加車両 開催地となった長野県木曽町はちょうど紅葉の見ごろ、ということもあり、会場に並んだ車両も心なしか鮮やかな印象だ。このシーズン最後の熱い戦いに華を添えるのが、チームSAMURAI SPEEDが持ち込んだピュア電気自動車、GLM トミーカイラZZである。チームSAMURAI SPEEDが持ち込んだGLM トミーカイラZZ これは、2020年の第98回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム参戦のために仕立てられた一台で、GLM トミーカイラZZに、その市販車の2台分のバッテリー容量となる36kWhのバッテリーを搭載。ボディカウルやミラー、ダッシュボードなどにセルロースナノファイバーを使用するなど軽量化も進めた一台となっている。チームSAMURAI SPEEDが持ち込んだGLM トミーカイラZZ 車両は出来上がってはいたものの、「新型コロナウイルス感染者が増加する北米への遠征は、ドライバー、パートナーシップ企業各社、スタッフを含む関係者の健康安全を確保することが非常に困難であると判断」に至り、2020年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムへの参戦を断念している。

 その参戦を見合わせた後も、このトミーカイラZZの開発は少しずつだが続けられており、コントロール系、制御系などの改善がなされていた。この日のデモンストレーションランの前には首都圏のサーキットで走行チェックをするなどの念の入れようで、この日を迎えた。GLM トミーカイラZZがコースを試走する もちろん、この御岳でのデモンストレーションランには、当初からパイクスピークへ参戦をする予定だった、トップラリー・ドライバーである奴田原文雄選手が担当。初日は、曇りから雨という厳しコンディションだったが、2日目の8日(日)は朝から晴れの好天に恵まれ、他の競技車両と同じく、初日にレッキ、そして各日ともに2本の走行を無事に行った。2本目の走行を終えたGLM トミーカイラZZ この2日間を終えて、少し進化したGLM トミーカイラZZについて、奴田原文雄選手は「今年は新型コロナの影響でパイクスピークへはいけなかったのですが、国内でのテストを何度か行うことができて、データを取ることができました。まだまだ改善すべき点はありますが、来年につながる収穫もありました。特にこのクルマは新しい技術の研究・開発の場として貢献できているということもあり、今回多くの皆さんの前でこの車両の走行をお披露目できましたし、そのPRのお手伝いも少しは出来ているかなと思っております。トミーカイラZZのドライバーを務めた奴田原文雄選手

「これを来年につなげたいですね。今回のこのヒルクライムイベントには初めて参加しましたが、この御岳のコースはすごくバンピーで、トミーカイラZZの硬い足には少し合わないところもありました。コース自体はすごく楽しかった。ただ、距離が少し短かったですね(SS距離設定は約3.6km)。もう少し長い距離でできたらこちらもデータが取れて良かったんですけどね~」とコメントしてくれた。

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