現在はカスタムキットもある
現在、ガルウイングドアのカスタムは、ショップのオリジナルやLSD-Doorsといった海外製のキットがあり、クルマの板金加工は必要となるが、比較的手軽に取り付けることができる。
ガルウイングドアの基本的なカスタム法は、純正のヒンジをドアが斜め上方に上がるような形状や仕組みにしたガルウイング用へ交換し、開いた際にドアを支える油圧ダンパーを取り付けるのが一般的だ。
十数年以上も前の流行当初は、まだキットがさほどなく、ワンオフ加工して取り付けることも多かった。ユーザー自らDIYで製作したものもあり、そういったクルマにはかなり粗悪なものが存在したのも事実。例えば、自作したヒンジの動きが悪くドアを上げづらかったり、取り付けた油圧ダンパーが安物で、ドアの重さを支えられず、上方でホールドせず落ちてくるといったものだ。
特に、一旦上げたドアが意図せずに下がるのはかなり危険だ。ジワジワとゆっくり下がる分にはまだ逃げようもあるが、急に落ちて人が車体とドアに挟まれでもすると、クルマのドアはかなり重いため、大怪我に繫がることさえある。
このところ見かけるガルウイングドアにカスタムしたクルマは、キットを装着していて昔のような粗悪な自作品はなくなっている。もし自分の愛車をガルウイングドアにする場合は、安全面には十分に注意して欲しい。キットを選ぶ際は、動作などに実績があり、できれば汎用タイプより自分のクルマ用に専用設計されたものの方がいいだろう。