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「アウト・イン・アウト」だけでは攻略不可! 速く走るための「本当」のライン読みとは

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TEXT: 岡田幸一  PHOTO: 岡田幸一、Auto Messe Web編集部、Honda

●雨でぬれた路面やダストで汚れたコーナーは?

 ここまでは、路面はドライで、タイヤダストや砂がコースに浮いたりしていない状態を前提にしてきた。しかし、サーキットを走る上ではもちろん雨の日もあるだろうし、他車がインカットして巻き上げた砂がコースに浮いているようなケースも想定しておかなければならない。ウェットコンディションのなか走るMINI

 状況や程度にもよるが、コースに砂が浮いていたり、コーナーの外側がタイヤカスで汚れていたり、ウェット路面であれば、大きな水たまりや川になっているようなところは、それらを避けるラインどりをしたほうが、いいだろう。ウェットコンディションのなか走るダイハツ・エッセ

 それらの路面コンディションでは、コーナーのイン側に大きな水たまりがある場合は、アウト→イン→アウトではなく、アウト→ミドル→アウトを通って水たまりを避けるラインを見つけたほうが良いだろうし、外側がタイヤカスで汚れているような場合は、アウト→イン→アウトではなく、極端なケースではアウト→イン→インを通らないと、タイヤカスに車体が乗っかってしまい、どんどんとアウトに膨らんで行く可能性もあるから注意が必要だ。ウェットコンディションのサーキットと走行車両

 また、ヘビーウェット路面になると、雨が得意という人と、地元勢が軒並みタイムを上げてくることがある。後者の地元勢がなぜ速くなるかというと、そのサーキットにおいて「雨のライン」が存在するからだ。すなわち、地元勢は雨のラインを知っているということ。セオリーではあり得ないような、アウト→アウト→アウトのラインどりが雨では速いことを研究していたりもする。

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