3)三菱 パジェロエボリューション
三菱といえばランサーエボリューションがワークスモデルとしては有名だが、惜しまれつつ生産を終了してしまった三菱を代表するSUVであるパジェロにもワークスモデルが存在していた。その名もパジェロエボリューションがその1台である。
こちらはパリ・ダカールラリーに出場するために生まれたホモロゲーションモデルであり、2代目モデルの3ドアをベースとしているが、ランエボ譲りの迫力あるボディはエボリューションの名前の通りの迫力のもの。
搭載されるエンジンは3.5リッターV6のガソリンエンジンで、型式こそベース車に搭載されるものと同じ「6G74」型であったが、可変バルブタイミング機構のMIVECを備え、当時の自主規制値MAXの280馬力を発生していた。さらに足まわりも4輪ダブルウイッシュボーン式に改められるなど、まさにエボリューションモデルだったのだ。
4)いすゞ ビッグホーン スペシャル エディション バイ ロータス
現在では惜しまれつつ乗用車の生産、販売から撤退(海外では一部SUVを販売中だが)してしまっているいすゞだが、過去には多くの優れたモデルをリリースしていた。特にジェミニやピアッツァに設定されていた「ハンドリング バイ ロータス」は、クルマ好きであれば存在を知らぬ人はいないとっても過言ではないだろう。
そんな名門ロータスが手掛けたのは乗用車だけではない。それがこの初代ビッグホーンのモデル末期、1989年に追加された「スペシャルエディション バイ ロータス」である。
当時はまだまだSUV(というか当時はRVと呼ばれていた)は不整路を走るもの、というイメージが強かった時代に、オンロードでの操縦安定性と乗り心地を向上を狙ったという意欲作であり、2代目ビッグホーンにも「ハンドリング バイ ロータス」として継続採用されていた。