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オイル交換はサーキット走行の「前」か「後」かの論争に「凄腕メカニック」が決着を付ける!

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TEXT: 深田昌之  PHOTO: Auto Messe Web編集部

走行前のいつ交換するのが正解?

 では、この「走行前」とはどれくらいの期間を指すかについて。仕事をしていればオイル交換をするタイミングが週末しか取れないことも多く、走行する一週間前での交換が精一杯ということもある。それにクルマをふだんの通勤に使っているので、新油に変えても本番前にそれなりの距離を走ってしまうことだってあるだろう。サーキット走行前のエンジンオイル交換

 そんなとき、ドライバーが行なうべきことは「油温を上げすぎないようにすること」。つまりは本番まで「エンジンオイルを温存する」ように大人しく走り、ムダなアイドリングもしないという乗り方を心がける。これなら走りに関わる部分の性能劣化は抑えられるので、交換から多少期間が空いたとしても“良い状態”のエンジンオイルで本番のスポーツ走行が楽しめるだろう。サーキットを走るまでは「油温を上げすぎないようにすること」が大切

走行後のオイルはそのまま使用していて大丈夫?

 最後に「サーキットで酷使したエンジンオイルをそのまま使っていて良いか?」ということだが、これは長時間走ったとか、油温を上げすぎたということをしていなければ街乗り程度で使うのは大丈夫だろう。ただし、走行後のオイルの状況はその都度で違うので、浅い考えのみで判断するのは避けたい。走行後のオイルの状況はその都度で違うので、継続使用の可否を一概に判断できない

 エンジンオイルの状態を見る計器としては油圧計があるが、これはあくまでも現状を見るものであり、新油との状況比較として見るものではない(ロギングしているなど綿密なデータがあれば別)。また、低負荷であってもアクセルを踏むと油圧は上がるので、街乗りレベルで油圧からオイルの状況を読み取るのは難しい。油圧計が付いていたとしても、見た目でエンジンオイルの劣化を判断するのは難しい

 そこで使うのがドライバーの感覚。アクセルを踏んだ際のトルク感などからもエンジンオイルの状態は判断できるので、ふだんからエンジン特性を意識しながら乗り、ドライバーの感覚センサーを鍛えおくことも必要だろう。乗り慣れているクルマなら、エンジン特性を意識しながら乗り、ドライバーの感覚センサーを鍛えおくことも必要

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