アメリカン・グラフィティ【デュース・クーペ】
1973年に公開された青春映画「アメリカン・グラフィティ」では、主人公の兄貴分であるジョン・ミルナーの愛車、フォードの「デュース・クーペ」も印象的。V8エンジンが剥き出しになったルックスやエキゾーストノート、ドラッグレースの原型といえるシグナル・グランプリの描写など、国や時代を超えてクルマ好きの心をくすぐるシーンが盛り沢山だ。
テルマ&ルイーズ【サンダーバード】
女性ふたりの逃避行を描いた「テルマ&ルイーズ」で、彼女たちが乗っていたのは1966年式のフォード「サンダーバード」のコンバーチブル。楽しい旅行になるはずだった出発のシーンから悲劇的なラストまで、物語に寄り添う文字どおり“名脇役”として主人公たちに寄り添った。
グラン・トリノ【トリノ】
最後は少し新しめ、2008年に公開された作品で、車名がそのままタイトルになった「グラン・トリノ」を。監督および主演は当時78歳だったクリント・イーストウッドが務めており、グラン・トリノとは1972〜1976年に生産されたフォードの第3世代「トリノ」を指す。
ほかの作品と異なり劇中で走行するシーンはほとんどないが、物語の関わりや存在感はまさに主人公クラス。余談だがイーストウッド主演でクルマが印象的な作品には、興行的にイマイチだったものの「ピンク・キャデラック」という作品もある。