アバルトが手掛けたスポーツセダンを卓上で楽しむ
大衆車から競技車両まで幅広い車種を手掛けている模型メーカーの京商。同社オリジナルブランドから1/18スケール「フィアット・アバルト131ラリー」の競技モデルの2台が明日発売される。
1974年にフィアット124の後継モデルとして発売されたミドルセダンの131ミラフィオーリをベースに、当時のWRCのグループ4の車両規定(生産台数400台)に対応したラリーマシンとして開発されたのがアバルトだった。
太いタイヤを収めるためのフロントオーバーフェンダーは、フロントスポイラーと一体化。ランチア・ストラトスにも似ているルーフスポイラーと、ダックテール型のトランクリットはエアロダイナミクスも突き詰められた最先端のデザインを採用。ランチア・ストラトスやランボルギーニ・カウンタックのデザインを手掛けていたベルトーネが担当をしていた。なお、前後のオーバーフェンダー、ボンネット、トランクはFRPでドアはアルミ製を採用していたこともあり、車両重量は980kgに抑えられた。
内外装のこだわった作り込みに注目!
それでは京商から発売される競技車に目を向けよう。1980年のポルトガル・ラリーに出場したゼッケン5番、バルター・ロール/クリスチャン・ガイストドルファー組が駆るフィアットのワークスカラーを纏った仕様を再現。今回は新規金型ではなく仕様違いでの販売となる(前回は1981年のポルトガル・ラリーに参戦したゼッケン1)。
開閉式のドアを開けるとスパルタンな内装が出迎えてくれる。アバルト製の2本スポークの先にあるメータークラスターにはアバルト製レブカウンターのほかに燃圧計、油圧計、水温計が備わる。リアシートに目を向けると室内を張り巡るロールケージはもちろんだが、仕切りのあるボックスはヘルメットホルダーとなっている。
もう1台、リバーカラーを纏うゼッケン11番は、同じく1980年のサンレモラリーに出場したアッティリオ・ベッテガ/アルナルド・ベルナッキーニ組の6位入賞仕様を再現。上記のモデルとは違いフォグランプが2灯になり、ライトカバーが装着されている。
前ヒンジのエンジンフードをオープンすると三角形の補強バーが目に飛び込む。その奥には、アバルトのヘッドカバーやエキゾーストマニホールドなど細かい部分まで再現されている。また、2台は仕様が違うため同じクロモドラ製のホイールでもデザインやリム幅も変わっている点にも注目をして頂きたい。ずーっと眺めていたくなる作り込みは、さすが京商。
気になる価格は開閉機構が付いて2万2000円(税抜き)。全国の模型店やインターネットで購入をすることが可能だ。なお京商のHPをご覧の方はご存じかもしれないが、1980年のポルトガルラリーに出場したゼッケン1番(アリタリアカラー)は発売が延期となったことも伝えておきたい。
【詳しくはこちら】
フィアット・アバルト131ラリー #5
https://dc.kyosho.com/ja/ks08376a.html
フィアット・アバルト131ラリー #11
https://dc.kyosho.com/ja/ks08376c.html
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