焚き火には、まだまだたくさんの楽しみがある!
キャンプとは切っても切れないのが「焚き火」。暖を取ったり、炎を眺めて癒やされたり、家族や仲間との団らんを楽しんだり……。でも焚き火には、まだまだたくさんの楽しみ方があります。
そこで今回は、焚き火を使ったさまざまな“火遊び”を紹介していきましょう。こんな楽しみ方を知ったら、焚き火がもっと魅力的になりますよ!
ファイヤースターターで火おこしも楽しく
焚き火をおこす場合、まず種火を作りますが、一般的にはライターで着火剤に火を付け、その火を小枝などの焚きつけに移します。そして、その火が安定したら薪をくべていきます。
でも最近は「ファイヤースターター」を使って、火おこし自体を楽しんでいる人が増えています。ファイヤースターターとは、いわば“火打ち石”のようなもので、マグネシウムなどの棒を金属でこすって火花を飛ばす道具です。
火花から火種を作るためには、ちょっとしたコツが必要なので、それをマスターすることも楽しければ、火花から焚き火を作り出すという醍醐味もまた、楽しみとなっています。
焚き火で焼きマシュマロを堪能
焚き火の炎を見ているだけでも楽しいですが、それを使ったオヤツ作りも楽しいものです。おすすめは、大人から子どもまで、誰でも簡単に楽しめる「焼きマシュマロ」。アメリカのキャンプでは定番のオヤツです。
長めの竹串にマシュマロを刺し、焚き火の炎にかざして作るのですが、火に近すぎると焦げてしまうし、遠すぎても上手に焼けません。この焼き加減をマスターするのも楽しさのひとつです。
焼き上がったマシュマロをチョコレートとビスケットで挟んだ「スモア」も、子どもに大人気なので、ファミリーキャンプならぜひ挑戦してみてください。
日本のトラディショナル スイーツにも挑戦
アメリカの定番が焼きマシュマロなら、日本の定番はやっぱり「焼きイモ」。焼きマシュマロは比較的強い火を使って焼き上げるのですが、焼きイモは弱火でじっくりが基本。なので、焼きマシュマロを楽しんで、火がおき火になってきたころに焼きイモを始めるといいでしょう。
おいしい焼きイモ作りのコツは、軽く水をくぐらせたサツマイモをアルミホイルで包み、おき火に投入。あとはまんべんなく火が通るように、定期的にサツマイモを裏返して柔らかくなるまで焼けば完成です。
焼きイモは、低温でじっくり時間をかけて焼くと甘くなるので、あせらずのんびり楽しみながら焼いていきましょう。
気軽に調理が楽しめる薪ストーブもおすすめ
焚き火台を使って焚き火を楽しむのが、最近のキャンプの定番になっています。でも「薪ストーブ」も、焚き火台とはまた違った楽しみがあります。
焚き火台と同様、薪をくべて火をおこしますが、火の粉が飛んでこないので服やチェアに穴を開けてしまう心配がありません。天板にゴトクが装備されているものも多く、焚き火での調理がしやすいといったメリットもあります。
しかし、焚き火のように揺れる炎を眺めにくかったり、本体が大きめで煙突などパーツが多く、収納サイズが大きくなってしまうというデメリットもあります。
焚き火台にも薪ストーブにも、それぞれメリットとデメリットがあるので、自分のスタイルに合った楽しみ方をしてみてください。
ワイルドに楽しむなら「スウェーデントーチ」
同じ焚き火でも、丸太をそのまま燃やしてしまう「スウェーデントーチ」と呼ばれる焚き火もあります。「スウェディッシュトーチ」「ウッドキャンドル」とも呼ばれるもので、丸太に2~4本の切れ目を入れて、その中心に火を付けるという焚き火スタイルです。
丸太がロウソクのように燃える様子は、普段楽しんでいる焚き火と違ってダイナミック。徐々に姿を変えていく丸太を見ているだけでも楽しめます。
ただし燃え尽きるのに、丸太の太さにもよりますが3~5時間はかかるので、それを見越して焚き火を始めるようにしましょう。途中で終わる際は、水で完全に消火しましょう。消した丸太は乾かせば再び使うこともできます。
カラフルに燃え上がる炎を楽しもう
これまでの焚き火でも十分に楽しめるけれど、もっと違った楽しみを求める人には、こんなアイテムはどうでしょう?「アートファイヤー」「カラーフレイム」と呼ばれるアイテムで、焚き火に入れるだけで、炎がさまざまな色に変化するというものです。
金属元素を加熱すると、それぞれが持つ特有の色を発生させる「炎色反応」を応用したもので、焚き火の中に袋ごと入れれば、カラフルに揺らめく炎が楽しめます。
SNS映えする焚き火を撮影したり、子どもと一緒に焚き火を楽しむと、きっと盛り上がるはずです。
焚き火には、まだまだたくさんの楽しみ方があります。「最近焚き火がマンネリ化してきたかも……」と思ったら、こんな焚き火を楽しんでみてはどうでしょう?