一般参加者も関係者も広大な自然の中でシゴトとアソビをこなす
ルノー・ジャポンは11月20日(金)と21日(土)の2日間にわたり「カングー キャンプ2020を」を開催した。
参加車両はルノーのオフィシャルサイトにて応募、当選したユーザー車と主催側が用意したデモカーで構成されていたのだが、その中から気になった3台を今回紹介していく。
「6輪生活」の相棒は深夜1時にSNSで入手
キャンプ歴は既に20年以上で、そのきっかけはバイク。「移動の際にキャンプできた方がいい」と、道具を揃え始めたというオーナーのMさん。選ぶギアはバイクに積む事を想定しているので、必要最低限のコンパクトな装備が基本。ちなみに現在も何台かを所有し、2輪生活は今なお続いているそう。
そして今年、新たな相棒を迎えた。2020年6月に発売されたばかりの「CT125ハンターカブ」だ。とにかく売れまくっている、いま最も勢いのある2輪。「ただ、普段は大きいのに乗っていたりもするので、カブだとやっぱりしんどい(笑)。なのでカブを積載するための“トランポ”としてカングーを買いました」。
トランポといえばハイエースやキャラバン、小さい車でも軽自動車のエブリイやN-VANのような、いわゆるバンタイプの比率が多いなか、「もともと欲しかったのと、カブに似合うかわいいクルマ」という事でカングーを指名。2輪仲間がたまたまSNSで買い手を募っていたのを「深夜の1時に見つけて」購入。バイクを積んだ上で相当量の荷物が載せられるよう、リアシートは取っ払った。またフロアにはタイヤレールを自分で敷き詰め、タイヤも固定できるようにしている。
このようにして始まった、カングーとの「6輪生活」。普段はバイク仲間と一緒だったり「ソロキャン」が多いそうだが、この日は奥様と一緒の参加。4〜5年前から買い増し中だというキャンプギアを車内とスーリーのルーフキャリアに積み込み、テントやオーニングも展開。「ソロキャンだと最低限しか広げないけど、今日は持っているギアをほぼ使ってフルで展開してみました。明日の後片付けが大変そうです(笑)」。
テントは最近話題のテンマクデザイン「炎幕」。かの芸人ユーチューバーから火が付いた「バップスタイル」デザインが特徴だ。コットン素材なので近くで焚き火ができ(燃えにくい)、かつ熱がこもりやすい(=暖かい)形状なので、これからの時期にはうってつけ。ちなみにバイク移動のみの場合は、当日も広げていた軽量・コンパクトになる「ニーモ」製テントを愛用しているという。「炎幕」でいいのでは? と思うが、コットンテントは「重さ・かさばり」という弱点があるためだ。
「おしゃれなワーケーションってどんな感じ?」を体現した1台
今回のキャンプイベントのメインテーマが「ワーケーション」という事もあり、会場のそこかしこで作業をしている人多数。中でもひときわ存在感を放っていたのが「RVランド」のデモカーを使い、その世界観を提案していた「ASOV.inc」。クルマもテントも、そして作業用テーブルそのものもオシャレ。作業のはかどりは正直その人次第だろうが、確実に気分は盛り上がる。
その横には「テンマクデザイン」のテントを立てているのだが、テーブルやローチェア、さらにはランプといった小道具を配置。テーブル側と色を合わせて敷いていた赤いラグがアイキャッチになっていた。
キャンプで確実に使える2つのオプションアイテムを提案
ルノー本体もデモカーを引っさげてこのイベントを盛り上げる。その中でも今回注目なのが、専用の「カーサイドシェルター」と「ルーフバスケットラック」の2点だ。
カングーとのバランスを考えられた「バスケットラック」は、社外のそれに比べて重厚感のあるフレームデザイン。フロア部分にも骨組みを奢ることで、積載したボックスが隙間に落ちて傾かないよう考慮された意匠。長さは2種類用意されているため、好みのバランスが検討できるのも嬉しい。
「カーサイドシェルター」でこだわったのは骨組み部分を空気式にした点。このタイプのシェルターは既に多く世に放たれているが、その多くがテント同様にアルミのスティックを使って組み立てるタイプ。が、それだとシェルター外側頭上の空間が、どうしても狭くなる。その点エアー式はある程度は形の自由度が効くため、今回のようなドーム状にすることにでき、その課題を解決している。
組み立て方も付属の空気入れを使うだけど簡単。結構な時間がかかるような印象だが、数分もあれば充填完了。片付けは数カ所あるホールを開放して逃がすだけ(入れる際は1箇所からでOK)。
気になったのがその耐久性。素人目だと「空気だけだと強風の日は飛んでいかない?」と思ってしまう。が、イベント当日もなかなかの風速。それでも全くビクともしなかったのには素直に感激。当日は開発スタッフも参加していたのだが「ある意味実証実験になり、そしていい結果がでて良かったですよ」と、冗談交じりに語っていたのが印象的。