リスクがあることを理解しておく
もっとも、経験の浅いビギナーには決して勧められないし、安全に過ごすにはそれなりのスキルや道具が必要であり、なおかつあくまでも「キャンプ場」であることを忘れてはいけない。明記されていなくても植生にダメージを与える直火は自制すべきだし、焚火台を使っても燃え残った薪を放置するなんて行為は論外だ。
クマやイノシシといった危険な野生動物との遭遇も、一般的なキャンプ場と比較すればはるかに確率が高く、管理人がおらず携帯電話も繋がらないロケーションであれば、大ケガどころか命を落とす可能性だってゼロじゃない。リスクを回避する能力がありトラブルがあっても「自己責任」と割り切れるなら、今どきの「高規格キャンプ場」では味わえない経験をしてみてはどうだろうか。
まずは仲間と行って「練習」を
最後に、このような元来のキャンプを楽しむための「練習方法」を提案したい。まずは目当ての場所を見つけて、可能であれば足を運び、設備のコンディションや最寄りのコンビニなどを確認しておこう。最初は日帰りのデイキャンプで、単独じゃなく複数人のほうが安全だ。経験を積んだらいよいよ泊まりにチャレンジだが、それも仲間と一緒にクルマも複数台で行ったほうが安心できる。リスクを減らす手段と何か起きたときの対応策を万全にするのが、サバイバル感たっぷりな擬似「野営」を経験する絶対条件と考えよう。