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これがフォードの本気! WRCで勝つために作られた最強の市販車「RS200」とは

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了,FORD,Newspress

デザインの雄、カロッツェリア・ギアが関与した戦闘マシン「RS200」

 ところがRS200は“マシン”に生まれ変わることを前提にデザインがまとめ上げられていたのです。当時フォードの傘下にあったイタリアのコーチビルダー、カロッツェリア・ギアが担当しており、ベースモデルと競技車両の差があまり感じられませんでした。ですから迫力満々のライバルに交じってラリーのパルクフェルメで憩う、流麗なスタイリングのRS200は、まるで掃き溜めに鶴のような華麗さがありました、というとちょっと言い過ぎでしょうか。ミッドシップの4WD車フォードRS200

 個人的にはランチャ・ラリー037の流麗さが一番のお気に入りでしたが、ワークスのマルティ二・カラーはずいぶんと派手でしたから、フォード・ワークスであるMスポーツの、大人しいカラーリングもお気に入りで「自分で手に入れるんだったら037よりもRS200だなぁ」と、身に過ぎる夢を見ていたことを思い出しました。それもそのはず今でもどちらも価値ありありで、今年の2月にイギリスで行われたシルバーストーンオークションでは、単純シンプルの市販バージョンであるRS200でも2500万円余で落札されていました。RS200は市販バージョンでも250馬力、競技車は450馬力とも

 ホワイトボディに紺のストライプが映えるワークスカラーの個体はフランスのマノワール自動車博物館とシュルンプ・コレクション(国立自動車博物館)で、深紅のロードゴーイングモデルは四国は高知県の香南市にある四国自動車博物館で撮影。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
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  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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