最終戦はタイムトライアルレース
11月28日(土)、三重県にあるモーターランド鈴鹿で「ALL JAPAN ESSE CUP(AJEC)」の最終ラウンドとなる第5戦&第6戦が開催となった。このAJECは、今シーズンから始まったダイハツ・エッセだけを使用して行われるワンメイクシリーズ。
1大会で2戦ずつタイムトライアルに臨んでゆくのだがシリーズは各地開催での3大会が行われ、それぞれの大会ごとに競技内容がバラエティに異なっているという特色を持っている。6月に恵那笠置山モーターパーク(岐阜県恵那市)で開催となった第1戦&第2戦はジムカーナ、10月10日(土)に長野県木曽郡の山中でのヒルクライム、そして今回の第5戦&第6戦はサーキットトライアルとなる。この6戦を通じて、日本一のダイハツ・メッセ乗りを決めるシリーズだ。
3名による争いは繰り広げられた
前大会の雨のヒルクライムから一転、サーキットトライアルの今大会は好天に恵まれた。当日は、コースインからの2周のみのタイムアタックということで、練習走行から各選手が決勝を見据えた走行を開始していった。その練習で、この日唯一の51秒台となる51秒904のタイムを出したのが中川勇気選手(#65 チームナビックみどりエッセ)、それに次ぐ52秒075のタイムは、ポイントランキング暫定トップに立っている加藤正夫選手(#37 水色エッセ)。
2021年は4〜5月の開催予定
シーズン終了とともに、AJECは来季、さらにパワーアップして開催となることが発表された。2021年シーズンは全4ラウンド4戦で、これまでのような1開催で2戦を組み込む方式は取りやめとなる。内容としては、今年同様、パイロンジムカーナ、林道アタック、サーキットトライアルが組まれるというが、それ以外に、事務局が作り上げた造語、ラリージムカーナも計画中だという。これはさまざまなコースをラリーのSSのように回りながらその合計タイムを競うものとのことだ。
また新型コロナ感染拡大の影響によるところが多いが、来年の開催は第1戦を4~5月、第2戦を6~7月、第3戦を10~11月に、第4戦を12月に開催できるよう準備を進めているという。加えて競技参加クラスを2つに分けての開催を検討していることも発表された。