「リム幅」の差で「乗り心地」はどうなる?
「タイヤの性能を活かすという意味で、一番バランスがとれているのは『標準リム』のサイズです。『標準リム』より幅の広いサイズを選ぶと、同じタイヤ、同じ空気圧でも、タイヤのケース剛性が上がったような状態になり、コーナリングパワー(CP)が高くなります。フロントが敏感に反応することを好む人は、適用範囲の中で、リム幅の広いホイールを選ぶといいでしょう。ただし、乗り心地は悪くなります。
「一方、『標準リム』より細いホイールと組み合わせると、サイドウォールに粘りというか腰が出て、最後にもうひと切り、切り足せる感じになります。乗り心地もソフトになりますが、ハンドル操作に対する敏捷性、コーナリングパワーが少し減ります。どちらも一長一短なので、自分の好みでどちらかの方向に振ってみてもいいですし、迷うなら『標準リム』が一番です」とのことだった。
この他、タイヤの幅もリム幅によって変化する。標準リム幅よりリム幅が0.5インチ広がると、偏平率50%以上では5mmほど、45%以下では約6mm広くなる。またデザイン優先で、タイヤに対し必要以上にリム幅の広いホイールを組み合わせると、組み付けの際ビードが上がりきらなくなったり、ホイールの側面を壁や縁石に擦る可能性も高くなる。
リム幅が狭くても、エア漏れなどの原因になるので、ホイールは必ずタイヤメーカーが指定する『標準リム』か適用リムのなかでセットアップを決めていこう。