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ホイールでクルマの走りは変わる! 意外と深い「リム幅」の選び方

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

「リム幅」の差で「乗り心地」はどうなる?

「タイヤの性能を活かすという意味で、一番バランスがとれているのは『標準リム』のサイズです。『標準リム』より幅の広いサイズを選ぶと、同じタイヤ、同じ空気圧でも、タイヤのケース剛性が上がったような状態になり、コーナリングパワー(CP)が高くなります。フロントが敏感に反応することを好む人は、適用範囲の中で、リム幅の広いホイールを選ぶといいでしょう。ただし、乗り心地は悪くなります。リム幅が広ければ敏感なドライビング反応がある

一方、『標準リム』より細いホイールと組み合わせると、サイドウォールに粘りというか腰が出て、最後にもうひと切り、切り足せる感じになります。乗り心地もソフトになりますが、ハンドル操作に対する敏捷性、コーナリングパワーが少し減ります。どちらも一長一短なので、自分の好みでどちらかの方向に振ってみてもいいですし、迷うなら『標準リム』が一番です」とのことだった。

 この他、タイヤの幅もリム幅によって変化する。標準リム幅よりリム幅が0.5インチ広がると、偏平率50%以上では5mmほど、45%以下では約6mm広くなる。またデザイン優先で、タイヤに対し必要以上にリム幅の広いホイールを組み合わせると、組み付けの際ビードが上がりきらなくなったり、ホイールの側面を壁や縁石に擦る可能性も高くなる。

 リム幅が狭くても、エア漏れなどの原因になるので、ホイールは必ずタイヤメーカーが指定する『標準リム』か適用リムのなかでセットアップを決めていこう。

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  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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