先進安全装備を備えたクルマを選びたい!
65歳以上のドライバーが、一定以上の先進安全装備を持つクルマを購入したときに、最大10万円(登録車・新車の場合)の補助金が給付される「サポカー補助金」制度が2021年度にも延長されることが報道されている。
こうした補助金制度がなくとも運転スキルが衰えがちな高齢ドライバーは“サポカー”と認められる条件である『AEB(衝突被害軽減ブレーキ)』や『ペダル踏み間違い急発進抑制装置』、『車線逸脱警報』、『オートハイビーム』、『可変配光ライト』といった先進安全装備を備えたクルマを選ぶようにしたい。
とはいえ、こうした先進安全装備を備えたモデルはどうしても高価だという先入観があるかもしれない。いやいや、100万円台でも十分な安全性能を有しているクルマは意外にあるものだ。ここでは先進安全だけではない魅力を持つ5つのモデルを紹介しよう。
1)トヨタ・パッソ(126万5000円~)
取り回しやすくて、高性能な先進安全装備を持つといえば、メーカーが切磋琢磨している軽自動車を勧めたくなるものだが、高齢ドライバーの中には「どうしても軽自動車はいやだ」という人も少なくない。そこで扱いやすさやコスト面でも軽自動車並みで、なおかつしっかり5人乗れる乗用車を探しているのなら、文字通りリッターカーのトヨタ・パッソ(ダイハツ・ブーン)が第一候補にあがってくる。
ステレオカメラを用いる予防安全機能「スマートアシストIII」は軽自動車にも展開しているもので、夜間の歩行者検知こそ対応していないが、オートハイビームや誤発進制御など、マストとされる機能はしっかりとカバーしている。
3気筒エンジンの最高出力は69馬力、JC08モード燃費は28.0km/Lと純粋なガソリン車としてはトップレベルの燃費性能となっているのもセールスポイントだ。そして「スマートアシストIII」を装備するグレードは126万5000円という手の届きやすい価格設定となっているのもうれしい。
2)ホンダN-WGN(129万8000円~)
さて、軽自動車においてトップクラスの予防安全・先進運転支援機能を持つモデルといえば思い浮かぶのがホンダのN-WGN。単眼カメラとミリ波レーダーを併用するホンダの予防安全機能「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備しているのは、国産車として初めてミリ波レーダーを使って先行車を検知してブレーキをかける機能を実用化したホンダのプライドといえるだろう。
日本一売れている軽自動車N-BOXと同じプラットフォーム、パワートレインを持ち、なおかつハイトワゴンボディとすることで低重心ならではの走りのキビキビ感も実現しているN-WGNのメーカー希望小売価格は129万8000円から。
しかもホンダセンシングにはAEBだけでなく、先行車に対して適切な車間距離を保って追従するクルーズコントロール機能(ACC)も備わっている。しかもN-WGNでは停止までカバーしてくれる最新鋭タイプなのだから、この価格でその機能が手に入るのはバーゲンプライスだ。