3)日産ルークス(141万5700円~)
ところで先進運転支援といえば日産の「プロパイロット」を思い浮かべる。ミリ波レーダーと単眼カメラを併用することで先行車との適切な車間距離を守り、さらに車線中央維持機能も持つ自動運転レベル2といえる高機能な運転支援システムだ。
そして最新の軽自動車でも、プロパイロット装着車を選ぶことは可能だ。とはいえ、スーパーハイトワゴン「ルークス」の場合、プロパイロットが標準装備となっているのは上級グレードの「ハイウェイスター」に限られていてベーシックグレードではオプション設定もされていなかったりする。しかし予防安全機能的には心配ご無用。
ルークスのエントリーグレード「S」であっても前方の車両や歩行者を検知して、衝突回避をアシストする「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は標準装備となっている。しかも、人気のスライドドア車で141万5700円という価格設定は、魅力ありといえるだろう。
4)トヨタ・ヤリス(145万5000円~)
ハッチバックのヤリス、クロスオーバーSUVのヤリスクロス、スポーツモデルのGRヤリスという3兄弟をあわせると、新車販売において日本でもっとも売れているのがヤリス・シリーズ。その基本となるヤリスには1リッターと1.5リッターという2つのエンジンが用意されている。
価格帯としては160~170万円のゾーンが中心となるが、それでも1リッターエンジンのエントリーグレードであれば150万円以下のプライスタグを掲げている。そして、メーカー希望小売価格145万5000円の「1.0L X」グレードにはミリ波レーダーと単眼カメラを用いる予防安全機能「トヨタセーフティセンス」が装備されているのだ。
そのAEB機能で注目したいのは夜間の歩行者も検知する能力を持っていることで、はっきり言ってこの機能は現時点でのリッターカーとしてはトップレベルにあるといえる。ACCは1.5リッター車のみに設定となるのは残念だが、予防安全性能に絞っていえばコストパフォーマンスは非常に高い。
5)マツダMAZDA2(145万9150円~)
マツダといえば人間中心設計をキーワードに、理想のドライビングポジションを実現するペダルレイアウトなど基本的なパッケージングからこだわっているメーカーだ。そうした思想はベーシックモデルのMAZDA2でもしっかりと投入されている。
そうした人間中心主義だからといって予防安全機能を軽視しているわけではない。むしろ、エントリーグレードの「15C」であっても、夜間歩行者検知機能付きの「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」を標準装備しているほどだ。
さらに斜め後方を走る車両をレーダーで検知することにより、死角をカバーするブラインドスポットモニタリング機能も備えている。これだけの機能を持っていて145万9150円というメーカー希望小売価格となっている。エアコンがマニュアル式であるなど装備面では上級グレードに差がついている部分もあるが、予防安全と走行性能のウェルバランスは魅力といえる。
(※画像は同型車でありグレードは異なります)