3)セレナオーテック
ノア/ヴォクシーやステップワゴンのライバルといえる日産のミニバン、「セレナ」にも特別なモデルが用意されている。それが「セレナAUTECH」だ。日産のカスタマイズモデルを手がけるオーテックジャパンが内外装を手がけるモデルで、テーマは「大人のための、美しきプレミアム」。
専用のエクステリアパーツに加え、最大の自慢はインテリア。ブルー/ブラックレザレットを張ったシートをはじめ、セレナ標準車にはないラグジュアリーなコーディネートが施されている。
この記事の趣旨である「走り」として注目したいのは。「AUTECH SPORTS SPEC」として設定されている走りも磨いた仕様。ボディを強化したうえで、サスペンションはパワーステアリングの味付けも専用チューニング。
量産車として世界トップ水準の走りを実現している「GT-R NISMO」をはじめとするNISMOのロードモデルも手がける同社のノウハウが生かされているのだ。さらにエンジン制御コンピューターも専用タイプで加速性能もモデファイされているも魅力である。
ガソリン車のほか「e-POWER」と呼ぶハイブリッドも選べ、価格は322万5200円からだ。同社が手がけかつて展開していた「セレナNISMO」は、残念なことに現在は販売を終えている。その復活も期待したい。
乗り心地も走りの良さも犠牲にしない作り込み
ミニバンとしての実用性を高めつつ、走り好きのパパやママの“運転の楽しさ”も両立するメーカー直系チューンのカスタマイズミニバン。共通するのはどれも「Mサイズミニバン」であることのほか、サスペンション(セレナAUTECHは「スポーツスペック」のみ採用)は単に硬くしてキビキビ感を強調するのではなく、乗り心地のよさも標準モデル以上に磨き上げて快適性も両立しているのが注目すべき部分といっていいだろう。
ミニバンだから運転を楽しめないというのは、過去の話。ミニバンだからと言って運転する爽快感を諦めるのは過去の話なのだ。