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地球上のアチコチで愛される「ランクル」! 「初代〜60系」までの歴代モデルが圧巻の中身だった

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TEXT: 矢田部明子  PHOTO: トヨタ、ランクル友の会、矢田部明子

ランドクルーザー40系(1960年-1984年)

■高速走行にも対応し身近になったランドクルーザー

 1960年、ランドクルーザーは40系へとモデルチェンジを行った。

 このモデルチェンジ最大のトピックは高速時代に対応したトランスファーの2速化だ。これに伴いトランスミッションはワイドレシオの3速、デフのファイナル比はハイギアード化され、20系では100km/hほどだった最高速度は同じF型エンジンでも135km/hと大幅に向上。エクステリア、インテリアは基本的にはほとんど変わっていないがオーバル型のラジエターグリルが付いた。1960年に登場した40系のランドクルーザー

 1962年、架装を担当していた荒川板金工業はランドクルーザーを増産するため、新工場を建設し大型プレス機などを導入したことに伴い、ボディパネルの構成が見直され、組み立てなどが合理化された。

 1967年、マイナーチェンジが行われた。鋼板製だったハードトップモデルのルーフはFRP製となり、リアのサイドウインドウ、リアウインドウが大型化。リアコーナーウインドウも追加され後方の視認性は大幅に向上。

 マイナーチェンジにより、多くの人が40系ランドクルーザーといえば“この形“と思うスタイルになった。

1967年のマイナーチェンジによりルーフはFRP製となった

型式:BJ41V

 1970年代初頭、ドルショックと第四次中東戦争に端を発する第一次オイルショックで日本の高度経済成長が終焉を迎える中1974年、経済性に優れたディーゼルエンジン搭載のBJ40が投入された。ランドクルーザー初の4気筒エンジン、B型直4OHV3000ccディーゼルを採用することにより4ナンバー登録車となり個人ユーザーが買いやすくなったことで、国内向けの生産台数も飛躍的に増加した。3リッターB型直4OHVディーゼルエンジン

 B型ディーゼルエンジンは85馬力、F型ガソリンエンジンは125馬力。スペックだけでみるとB型は非力と思われるが、ディーゼルエンジン特性の低回転域から盛り上がるトルクは、ファイナルをやや下げただけの変更でFJ40と比べても遜色のない走りをみせた。ランドクルーザーの主流はディーゼルエンジンに移っていった。

 1979年、B型を改良した2B型ディーゼルエンジンが投入される。これは高度成長期で公害が社会問題になり自動車の排気ガスが身体に影響を及ぼすことが問題視されガソリンの無鉛化、ディーゼルエンジンの排ガス規制が実施されたことへの対策として開発されたエンジンである。

 この年、法規改正の関係でヘッドランプの位置の規定が変わり左右外側に移設することになり、オーバル型だったラジエターグリルがスクエアなデザインに変更。また室内にあった燃料タンクはフロア下に移動され容量もアップし、オプションでフロントにディスクブレーキ、リアにはLSDが設定がされていた。

1979年にマイナーチェンジがなされた40系ランドクルーザー

型式:K-BJ44V

 翌年の1980年には、平行して販売されていたステーションワゴン系ランドクルーザーの50系からモデルチェンジした60系とのコンポーネントが共通化され、環境対策、個人ユーザーを意識した仕様の追加などが行われた。

 その後も改良を重ねていき1984年、40系の直系である新世代のヘビーデューティー系ランドクルーザー70系にバトンを渡し約四半世紀という長い歴史の幕を閉じるのであった。

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