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世界のトヨタはやっぱり規模が違う! 4つの博物館の面白すぎる中身とは

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了

トヨタが整備した博物館のネットワーク

 クルマと、その文化に関する収蔵展示では世界的にみても屈指のレベルにあるトヨタ博物館ですが、さらにトヨタは関連施設として様々な博物館を運営し、クルマ文化を知らしめる博物館のネットワークを築いています。続いてはそちらの3施設を紹介していきましょう。まずは名古屋市内にあるトヨタ産業技術記念館から。

 トヨタ産業技術博物館は1994年、豊田自動織機製作所栄生工場を産業遺産として保存、後世に伝えることを目的に設立されたトヨタグループが運営する企業博物館で、当時のレンガ造りだった工場建屋を流用して整備されています。館内は自動車館と繊維機械館に分けられていて、自動車館では『自動車事業創業期』『時代を見据えた車両開発』など5つのゾーンで展示を構成。トヨタの自動車づくりを様々な角度から紹介しています。

 また繊維機械館では、“紡ぐ”と“織る”の初期の道具から機械、さらには現代のメカトロ装置の繊維機械までを展示し、繊維産業の発展を感じられる展示となっています。
 トヨダAA型乗用車(復元モデル)や初代クラウン、初代カローラといった懐かしいクルマだけでなくエントランスホールに動態展示された環状織機にも注目。豊田佐吉が1906年に発明し、“夢の織機”とまで評された環状織機の、ダイナミズムは圧倒的です。

 またトヨタ会館やトヨタ鞍ヶ池記念館といった企業博物館も整備されています。

 こちらのクルマ関連の展示内容はトヨタ車やレクサス車に限られていますが、最新モデルやモータースポーツ参加車両の展示もあり、クルマ好きはモチロン、お子様と一緒の家族連れでも充分に楽しめる内容となっています。入館無料となっているのもうれしいですね。

 この3つの企業博物館以外にもトヨタの創業期に稼働していた、刈谷市の試作工場跡や、豊田佐吉翁が生まれた静岡県湖西市には豊田佐吉記念館が開設されています。いずれもクルマの展示はされてませんが、先人の情熱や志を偲んでみるのも、クルマファンならではの旅の楽しみ方かもしれません。刈谷市の試作工場跡も豊田佐吉記念館もともに入館無料です。

【トヨタ産業技術記念館/Toyota Commemorative Museum of Industry and Technology】
◆入館料:500円
◆開館時間:09:30~17:00
◆休館日:月曜日・年末年始
◆愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35
◆tel:052-551-6111
http://www.tcmit.org/

【トヨタ会館】
◆入館無料(団体は要予約)
◆開館時間:09:30~17:00
◆休館日:月曜日・年末年始・ゴールデンウィーク・夏期連休等
◆愛知県豊田市トヨタ町1
◆tel:0565-29-3345
◆https://www.toyota.co.jp/jp/about_toyota/facility/toyota_kaikan/index.html

【トヨタ鞍ヶ池記念館】
◆入館無料(団体は要予約)
◆開館時間:09:30~17:00
◆休館日:月曜日・年末年始
◆愛知県豊田市池田町南250番地
◆tel:0565-88-8811
http://www.toyota.co.jp/jp/about_toyota/facility/kuragaike/

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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