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「見かけの数字」や「謳い文句」だけで決めるべからず! 失敗だらけの「ファミリー用テント選び」のコツ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部,AC

テント選びのポイント

 快適なキャンプに欠かせないテント。世の中には数え切れないほどの製品が出回っており、どれを買えばいいか分からないビギナーも多いはず。そこでファミリー用という観点から、失敗しないテント選びを考察してみよう。

収容人数はテント内荷物を考慮して

 昨今のコロナ禍でアウトドアの流行はさらに過熱。なかでも密を避けつつ非日常を味わえるキャンプは、一過性のブームで終わらず今後も定着しそうな気配が濃厚。そこで重要になるのがテントの選び方。サイズが小さく価格も安いソロ用のテントであれば、仮に失敗しても金銭的ダメージはまだ少ない。ソロ用テント

 しかし大きなファミリー用は全体的に値段が高めなので、そうカンタンに買い換えるワケにはいかないし、快適に過ごせなければキャンプ自体が嫌いになる可能性も。せっかく始めるキャンプを長く続けるため、テントを買う際に注意すべきポイントを挙げていこう。2ルームテント

 まずはもっとも重要な人数について。どのテントにも『4人用』や『5人用』といった収容人数が明記してあるが、コレは内部に荷物などを置いたうえで就寝できる人数じゃない。そのため表記している定員に加え、1~2名の余裕がある製品を選ぶのがセオリーだ。テント内に荷物を置いての人数を考慮する

 食事や焚き火をしている最中は屋外に置きっぱなしでも、寝るときはテント内に収容したいギヤもあるだろうし、雨の可能性があればその量はさらに増えること確実。窮屈な思いをせず快眠し翌日に疲れを残さないため、くれぐれも『実際に泊まる人数プラス1~2名』の計算式を忘れずに。

雨天対応に侮れないテントの耐水圧 

 次はファミリー用に限った話じゃないけど、生地の耐水圧もときに天国と地獄の分かれ目になる。耐水圧とはテントの生地がどれほどの水の圧力に耐えられるかを示す数値で1500~2000㎜あれば、よほどの激しい雨じゃなければ大丈夫だろう。テントの耐水圧も大切

 それより低いテントを買ってしまった場合は、雨の可能性が高い日はキャンプを断念したほうが無難だ。テントが雨漏りするようじゃマトモに眠れるはずがないし、雨に打たれながら片付けをして体力を消耗し、家族みんなで風邪などひいたらシャレにならない。テントの耐水圧はどこかに表示されている

 テントを放置して車内で寝泊まりするにせよ、ソロやふたり程度なら何とか車中泊できても、ファミリーキャンプなら少なくとも3~4人と思われるので、よほど大きいクルマでなければ安眠などは不可能と思われる。

設営しやすさも重要

 もうひとつは設営と撤収のしやすさ。コレもファミリー用だけにいえる話ではないが、組み立てに手間がかかるほど寛ぐ時間は減るし、小さな子供がいればそちらからも目が離せず、設営だけで疲労困憊する姿が容易に想像できてしまう。手軽さだけで選び強度などを無視していいワケではないが、慣れていない初心者ほど『設営のしやすさ』を重視したいものだ。

 なおカンタンに組み立てられると評判のテントでも、キャンプ本番の前に一度は自宅の庭や近場の公園などで試し張りしておくべし。現場でオロオロして説明書を読んだり、動画サイトを凝視する姿はお世辞にもカッコいいとはいえない。筆者おすすめのロッジ型テント

 最後に形状。ドーム型にワンポール型にロッジ型など色々なタイプがあり、基本的にはデザインの好みや予算で選んでいいと思う。あえてオススメといえば四隅まで高さを確保でき大人が立っても余裕のあるロッジ型か、リビングスペースがあり別途タープを用意しなくてもいい2ルーム型だろうか。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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