安全性が高まる機能もある!
ドレスアップの手法として、海外モデルの仕様を取り入れるのは昔からメジャーなテクニック。中でも、ウインカーをポジションランプとして光らせるのは、アメ車っぽい雰囲気が出せる人気のカスタムだ。車幅灯としてのアピールが強くなれば存在感も主張でき、夜間の視認性アップにもなって安全性が向上できそうだが……灯火類は保安基準で厳しく規定されているので、実際のところカスタムしてOKなのか気になるところだろう。
さて、実際の可否については、ルールさえ守ればウインカーポジション(通称:ウイポジ)はOK! 車両の年式が平成17年末までと平成18年からでルールは異なるものの、規定さえ守ればウイポジは違法にならないのだ。
参考までに、平成18年以降のクルマでウイポジにカスタムするルールを紹介しよう。
まず、純正ポジションランプは白色のみ。ウイポジとの混在はOKだが、車幅灯としての個数は全部で2個もしくは4個と決まっている。ウインカー作動時に反対側のウイポジは消灯が望ましく、これは誤認を防ぐにはもっともな内容といえる。純正ポジションランプは、車幅灯として点灯し続けなければならない。
ここで注意してもらいたいのが、ウイポジできるウインカーの場所だ。カスタムしていいのは前方の車幅灯として利用できるフロントウインカーのみ! リアウインカーが常時点灯すると尾灯の扱いになるため、赤色意外は許されていない。
その他の灯火類の規定でも、白色はバックランプ、オレンジ色はウインカーと誤認するため後部の常時点灯はNG。フロントがOKならリヤも大丈夫に思えるが、保安基準に違反するのでリアのウイポジ化はやってはいけないのだ。
サイドマーカーやドアミラーウインカーも同様で、後方から視認できるウイポジはダメ。ドアミラーウインカーは先端部が後方から見える設計なので、誤認を防ぐためにウイポジ化してはいけないのだ。