工場見学の一環で訪れるマツダの自働車博物館
広島市のお隣、府中町にあるマツダ本社工場の一角に設けられ、工場見学とセットで訪れることができるマツダの自動車博物館(企業博物館)がマツダミュージアムです。
本社工場のエントランスでツアーバスに乗り込み、ツアーコースに沿って工場を見学。そしてツアーはその後、全員でマツダミュージアムを訪れる行程となっています。ツアーの出発を待つ間に、本社工場のエントランスに展示されているクルマ……以前訪れた時にはコスモスポーツがエントランスホール中央に展示してありましたが、こちらは時期によって適宜、展示車両は変更になるようです。
さて博物館の紹介に戻りましょう。マツダは、まだ東洋工業を名乗っていた戦前にオートバイを経て3輪トラックで自動車業界に参入していますが、マツダミュージアムには1935年式3輪トラックの松田号も展示されています。
そして本格的に4輪進出を果たすことになったのは戦後からで、嚆矢となったのは1960年(昭和35年)に登場したR360クーペでした。モチロン、マツダミュージアムにも、ホワイトのボディにルーフがブルーに塗られたツートンカラーの1台が展示されていました。
またR360クーペから、より本格的な乗用車へと進化して1962年(昭和37年)に登場したキャロルですが、ミュージアムには600㏄エンジンを搭載して普通車登録となったキャロル600で、63年(昭和38年)にマツダが自動車生産100万台を達成したことを記念した、ゴールドに塗られた記念車が展示されていました。他にもファミリアやカペラ、ロードスター、RX-7など市販のクルマが展示されるとともに、RX-8を使ってクルマのメカニズムを紹介する展示コーナーもありました。
個人的に最も刺さったのは71年式の3輪普通トラック、T2000でした。確か今世紀になってからでしたが、国道2号線を東広島から広島に向かう下り坂を走っていた時、現役で働いている(もしかしたらT1500 かT1100だったかも)を見た経験があるんです。1957年(昭和32年)の誕生ですからほぼ同い年で、頑張ってるなぁと感じたことを思い出したのが、ミュージアムでの最大の印象でした。
【マツダミュージアム/Mazda Museum】
◆入館料:無料
◆開館時間:日本語案内(13:30〜)英語案内(10:00〜)
◆休館日:土曜日、日曜、GW、お盆、年末年始、企業休業日
◆広島県安芸郡府中町新地3-1
◆tel.082-252-5050
http://www.mazda.co.jp/philosophy/museum/