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イニDの「溝落とし」も使う! ラリードライバー独特の「超絶テク」とは

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TEXT: 廣本 泉(HIROMOTO Izumi)  PHOTO: 廣本 泉

路面状況対応とコーナー先の予測は事故回避にも

 このようにラリーとレースでは、いくつか異なるテクニックが要求されるが、このラリー特有のテクニックはストリートに役に立つものはあるのだろうか?

 三菱ランサーを武器にこれまで10回にわたって最高峰クラスでチャンピオンに輝いている奴田原文雄選手は「ラリーでは速くコーナーリングするために、早めにブレーキングを踏んで、グリップを探りながらアクセルをオンにしているけれど、その感覚なんかは雪道やウエット路面なんかに活かせば安全に走れると思う」と語る。奴田原文雄選手のランサー・エボリューション

 さらに「ペースノートで事前に情報があることもあって、ラリーではブラインドコーナーは先を予測しながら走っているけれど、普段のドライビングでも予測が必要で“対向車がくるんじゃないか”などリスクを考えながら走れば、事故を防げると思う」とのことだ。

 これに加えて新井選手は「グラベルではライン採りよりも砂利が掃けている路面を選ぶようにしています。そのほうがグリップするし、タイムもいい」とのことだが、この路面を選んで走ることもウエット路面やスノードライビングに応用できるに違いない。奴田原文雄選手

 いずれにしても、ラリードライバーは独特のテクニックを使っているだけに、動画でラリーシーンを見る際は、ドライビングテクニックに意識してチェックしたいものだ。 

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