なぜ軽自動車熱が高まっているのか?
参加者は基本的に中部・関西圏が中心となる走行会だが、この盛況ぶりはなぜか? この走行会を企画しているナビックの吉田謙一氏にこの関西のKカー盛り上がりについて訊いてみた。
「まずは何といっても車両価格が安い、というのがありますね。全国的に一緒だと思われがちですが、関西は特に安いと思いますよ。それにショップも多いんです。うちもKカー専門でやってますが、皆さんいいお客さんばかりで、助かってますよ」。 では、実際のところいくらで楽しめるのか? ナビックのデモカーをベースに考えてみる。たとえば、サーキットを走行するダイハツ・ミラ(L275V)。中古車をベースに、エンジンはNAのままだが、吸排気周りをファインチューン。 足まわりはオリジナルの車高調を組み、シャシー系もピロ化を行うなどのチューニング。さらにロールケージやフルバケットシートを組み込むことで、安全性も高めている。ここまで作り込んで車両代込み70万円で仕上がるという。 車両製作以外はどうか? この走行会を見てみると、ショップのデモカーこそローダーで移動しているものの、ほぼ全車がナンバーを装着した車両で自走参加。ほぼ終日、ひっきりなしに走行をしているにもかかわらず、燃料は“ほぼワンタンク”といったところだ。もちろんタイヤも消耗するが、所詮Kカー用のタイヤでリーズナブルである。
こういった走行会がミニサーキットを中心に頻繁に行われているというのも関西の魅力のようだ。走行会だけでなく、タカスサーキットのようにKカーオンリーの競技も、盛り上がりに華を添える。