サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

「パジェロミニを昔のランクル化」「現行顔の旧型ジムニー」! いま「旧型軽SUV」のカスタムが大流行

オシャレに遊べる軽SUVは現行ジムニーだけにあらず

 2018年7月のフルモデルチェンジから約2年半が過ぎてもなお、圧倒的な人気を誇るJB64Wジムニー&JB74Wシエラ。いまだに納期は1年待ち、なんて話も(色やグレードによって異なる)。コロナによる事業停止の影響を受けているとしたって、この納期は半端ない。いかにジムニー&シエラを待ち望んでいる人が多いかが如実に表れた数字である。

 こうなってくると『本当はジムニーに乗りたいけど、そこまで待つのは……』という人がいても不思議ではない。1年待って64ジムニーに乗るならば、もっと早くそれに代わる魅力的なクルマに乗りたい。または納車までのつなぎとして、違うクルマで64ジムニーのようなワイルドさやオシャレさを楽しみたい。そんな人にオススメな、2車種3スタイルをご紹介する。

ランクル風フェイスキットでパジェロミニが一新

 デビュー当時、ジムニーの有力な対抗馬として注目されたパジェロミニ。惜しまれつつも2012年に生産終了してしまったが、ジムニーに代わる軽SUVを探しているなら、是非とも選択肢に入れて欲しい車種である。中古車のタマ数も多いし、比較的価格も手頃。

 アウトドアで遊び倒すなら実に使い勝手の良いクルマで、そのうえゴリゴリのオフロード系でもなく、ちょっとオシャレに乗れるSUV。ジムニーに乗る多くのユーザーが求めているのが、この路線だろう。そこでパジェロミニも同様に、懐かしくも新鮮に、オシャレなルックスに生まれ変わらせようと立ち上がったのが、大阪のドレスアップメーカー「リアルスピード」だ。

 表情をグッと精悍に変える、角型4灯ライトに横フィングリル。この顔は今でも多くのファンを持つトヨタランドクルーザー60がモチーフである。大幅に顔を変えるフェイスキットのようでいて、実はこのライト付きグリル、特別な加工を必要とせずに2代目パジェロミニにボルトオンで装着可能だという。ボンネットも純正ままでいけるし、配線やステーはキット同梱。グリルを塗装して取り付けるだけで、この顔に変身出来てしまうのだ。

 このライト&グリルに合わせて、同社ではシンプルなフロントバンパーも設計。FRP製なので好みのカラーで塗装出来るが、デモカーのようにメッキ調のラッピングを施すのもオシャレ。グリルも同様にメッキ調シートを貼っているので、統一感もバッチリ。

 フェイスキットを付けるのにフェンダー加工の必要はないが、もっとランクル風に見せたい人のために、オーバーフェンダーもラインナップに加える。ランクル60の形状を参考に、スクエア形状にデザインしたフェンダー。ゴツゴツとパワフルなBFグッドリッチとの相性も抜群である。

グリル装着で先代ジムニーが現行車風に

 ボルトオンや両面テープ装着で、気軽にアゲ系スタイルを楽しめるパーツを展開している同じく大阪のCLS-UP。彼らからの提案は、JB23をJB64フェイスへ華麗にチェンジ出来るフロントグリルである。

 グリル別体式の2型以降のJB23に対応しており、純正グリルを外したところにライトごとかぶせて固定して装着。縦向きフィンのグリルと丸目ライトへの変更で、いともたやすく現行風ルックが実現する。同社から既にリリースされていたJB64用グリル同様にバッドフェイス化も施し、イカツさも同時にアップ。ドレスアップ効果も絶大。

 リフトアップをより強調できる前後ショートバンパーもリリースしており、同社の汎用オーバーフェンダー「バトルワークス」まで揃えれば(軽規格ではなくなるが)本格的なオフロードスタイルが完成。旧型だってまだまだ楽しめる。違いを見せつけるために、あえてこの型で勝負するのもアリ。

横バー+エンブレムで今風の顔を演出

 最後は現行ジムニーファンの間でお馴染みのKLC。ジムニー専用ブランド「ヘリテージ」を立ち上げ、ノスタルジックな薫り漂う、シンプルでオシャレなジムニーパーツを多数開発。色を変え、雰囲気を変えた何台ものデモカーを発表し、ジムニーの多様な可能性を見せてくれている。そんなヘリテージが提案するのは、23ジムニーをスタイリッシュに見せてくれるフェイスグリル。

 23ジムニーはどうしてもクロカン系のパーツが多く、オシャレよりはワイルド寄りになりがち。そこで64系のようにシティオフローダーや、タウンクルーズ派でも楽しめる23ジムニーがあってもいいんじゃないか、と開発したのが、このフェイスグリルである。

 ごくシンプルな太めの横バーを配したグリルは、これまでありそうでなかったスタイリング。センターには大きめの純正SUZUKIエンブレム(別売り)を付けることを前提とした、ベースをあらかじめ設定。純正オプションのような自然さで、JB23の四駆っぽい顔付きを、今風にサラリと変えて見せる。

 リフトアップサスペンション轟で約35ミリのリフトアップを施し、ホワイトリボンタイヤにメッキホイールを合わせる。純正バンパーとフェンダーをツヤ消し黒に塗装し、あえてチープでレトロな感じを演出。グリルと足まわりを変えて、一部塗装。ただそれだけなのに、ここまでイメージが変わる。

 新車で海や山をガンガン走るのはちょっとためらうという人でも、価格もこなれてきた23系なら気軽に楽しめる。キレイに磨いてカッコ良く乗る。23系はこれからもっと面白くなりそうだ。

モバイルバージョンを終了