3)見えない車両も検知する日産デイズ
デビュー当初は単眼カメラだけのADAS機能だった日産デイズは、2020年8月のマイナーチェンジでミリ波レーダーと単眼カメラを併用する最新世代のシステムへのアップデートされている。まさに最新の安全機能を持つ軽自動車となっているのだ。
日産の宣伝でよく見かける「プロパイロット」については装着グレードが限定されるデイズだが、AEBなどの安全装備については基本的に全車に標準装備されている。その標準装備される機能のなかでライバルにない独自のものが「インテリジェントFCW」と呼ばれる前方衝突予測警報だ。
これは、2台前を走るクルマとの距離や相対速度をミリ波レーダーによって常にモニタリングすることで、見えないクルマの減速などを検知するというもの。必要に応じてブザーと表示でドライバーに注意を促すことで、いわゆる玉突き事故の回避を支援するというものだ。
はっきり言って、この機能が欲しいと思うならば選択肢は日産の軽自動車(兄弟車である三菱の軽自動車も含む)しか選択肢はない。なお、デイズのメーカー希望小売価格は132万7700円~。その廉価グレードでも「インテリジェントFCW」は標準装備となっている。
4)17種類の予防安全を備えるダイハツ・タフト
最後に紹介するのが“17種類の予防安全”を備える軽自動車、ダイハツ・タフトだ。
センサータイプとしてはステレオカメラを使っているが、その機能を記せば、全車速対応ACC、車線中央維持ステアリングアシスト、ふらつき警報、路側逸脱警報、車線逸脱警報、車線逸脱抑制制御、駐車支援アシスト、パノラマモニター、コーナーセンサー、ブレーキ制御付き誤発進制御(前後)、衝突警報機能、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)、標識認識機能、先行車発進お知らせ、オートハイビーム、サアダプティブドライビングビーム、サイドビューランプといったところ。
こうした機能一覧は、2021年の軽自動車選びにおいてチェックしたい機能でもある。プラスαの感じられるSUVスタイルで、しかも全車にガラスルーフが標準装備という遊び心あふれるモデルながら、メーカー希望小売価格135万3000円~という手頃な設定も魅力だ。
なお、17の機能についてはオプション設定となっているものが多い(上級グレードでは標準装備されている機能もある)ので、実際に購入する際には予算と機能のバランスをじっくりと考えたい。もちろんAEBなどの必要十分な予防安全機能はエントリーグレードにも標準装備されている。