正しい結び方でキャンプの設営・撤収もスマートに
何かと紐を使用したり、物と物を結んだりする機会が多いアウトドアレジャー。こと新たに「正しいロープワークを覚えよう」などと言うと、何やら面倒臭いルールに沿って知恵の輪のように難解な結び方を練習しなければならないのかと、始める前から少し敬遠してしまうかもしれません。
ソロツーリング、ソロキャンプだけなら自己流のロープの張り方で何ら問題はないでしょう。長年にわたり身に付けた自分流の方が、テントやタープの設営も撤去もスムーズに行なえるはずですから。ただこれが仲間とのキャンプだったりすると、撤収の時に変な結び方のロープをほどくのに手こずることが結構あります。スマートにキャンプを楽しむためにも、ここはひとつ基本的な結び方だけでも覚えてみてはどうでしょうか。
基本の結び方
ロープワークの基本は「結びやすい」「強度がある」「ほどきやすい」こと、と言われています。 基本的な結びの「本結び(固結び)」がありますが、簡単にほどけなくてイライラした経験はありませんか?
「本結び(固結び)」は結びやすくて強度がありますが、ほどきにくいという点で使う場面が限られてしまうのです。もし「はな結び」か「片はな結び」が使えたらサッとほどくことができます。
ちなみに固く結べる「本結び」と、結ぶ手順の似ている「たて結び」を比べてみると結びの強度の違いがよくわかります。「たて結び」にしたロープを左右に引くと、摩擦抵抗が小さくてスルスルと滑りながらほどけてしまいます。