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ヤリス登場でさらに加熱! いま「ナンバー付き」レースが人気なワケ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部,佐藤圭,TOYOTA

日本に根ざしたモータースポーツ 

 車検や自動車税といったナンバーなし車両と違う出費はあるものの、レーシングカーを所有するハードルはかなり低くなったといって過言ではない。その気になればフェリーに積んでの旅行も可能だし、レースをやめてもステッカー類を剥がしてしまえば、見た目はそこらを走っているクルマとほぼ変わらないだろう。レース参戦を勇退するとなっても日常のアシとして、共に戦った相棒と付き合えるということになる。低コストで汎用性の高いナンバー付きレースが流行るのも、当然といえば当然なのではないだろうか。草の根レースでレースファンも世代世代に伝わる

 こうした流れはいわゆる草レースにも波及している。一例を挙げると新規格NAの軽自動車によるレース、「東北660選手権」はナンバー付きであることが前提となっている競技車両規則なのだ。プロショップなど積載車を持っているエントラントの参加などにも対応しているため、ナンバーがない車両でも参加は認められているが、車両規則は共通なのでお互いの競技車両の戦闘力が変わることは一切ない。ナンバー付き車両を前提に車両規則を定めた東北660選手権

 モータースポーツ界に一石を投じたナンバー付き車両のレースによって、よりいっそうレースは身近になっていった。今後もアマチュアが対象のカテゴリーでは、JAF公認であっても非公認であっても、主役であり続けるだろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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