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マイナー車まで高騰の怪! いま日本の「中古車市場」を襲う「海外」からの買い付け

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、写真AC、Ferrari、日産

部品や補修工賃の高騰も原因

 ただ、理由はこれだけではない、切実な事情もある。それが部品や補修工賃の高騰だ。不景気もあって、部品は以前よりも早めに生産中止になるし、あってもとにかく高い。各メーカーとも、部品価格は年に数回改定するが、最近はその度にどんどんと上がっていく。また生産中止になったものはデットストックを高値で買うしかないし、専門店ならストックはあるものの、店によっては最新の価格にして販売しているところもある。マツダ・ロードスターのガラスガイドの部品

 ちなみに自動車部品でも、いわゆる転売ヤーはいて、買い占めや高値での販売などいろいろと行なっている。また、メーカーによるパーツの再販が話題になるが、有名モデルの、しかも一部の部品だけ。それでもありがたいとはいえ、完全に状況が改善するものでもない。そうなると中古パーツから探す事になる。マツダはロードスターの復刻パーツやレストアプロジェクトを行っている

 さらに旧車となると、多かれ少なかれ、販売時に整備が必要で、ときにはボディの補修も必要となる。自社工場があればいいが、外注に出す場合。工賃がとにかく高騰しているし、そもそも旧車をしっかりと見られるところが減っているのは痛いところだ。また鈑金・塗装の場合には材料費が高くなっていて、これもまた料金に跳ね返ってくる。旧車は現代のクルマとは違いシンプルな構造だが、ボディリメイクなどは職人の知識が必要となる

 つまり、車両価格が高くなる要素だらけということになるし、そこを狙って今まで旧車を扱ってこなかったショップも扱いだしたりして、安くなる兆しをまったく見いだせないというのが実際のところだ。

 最後にバイクの状況にも触れておくと、こちらもクルマ同様に高騰中で、カワサキのZやホンダのCB750などのいわゆるビンテージクラスはもちろんのこと、今や絶滅してしまった2ストスポーツ、NSR250やRZ250も三ケタ万円が珍しくない。ただ、不人気モデルは昔通り安いのはクルマと違うところだろうか。オートバイも今や3桁万円が当たり前! 高騰しているのはクルマだけではない

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