メルセデス・ベンツ「アクティブパーキングアシスト」
約35km/h以下で走行中、パークトロニックと呼ばれる前後12個の左右超音波センサーが左右の最適な駐車スペースを自動で検出。カメラでの検知を加え、自動操舵・ブレーキ・シフトチェンジ・速度コントロール機能によって自動で駐車してくれる。なかでも見逃せないのは、ドライバーがクルマから降りてからスマホを使って駐車をコントロールできる「リモートパーキングアシスト」を備えていることだ。並列・縦列どちらも可能で、特に乗り降りしにくい狭い駐車場では重宝する機能となるだろう。
使用した印象としては、最新バージョンではシフトの切り替えも不要となり、ステアリングの切り返しも自動で行なってくれるのが親切だ。以前はややモタツキ感があり、混雑した駐車場だと少し焦ってしまったが、そのあたりもかなりスピーディに進化している。動きはスムーズそのもので、全体として高級車らしい動きを感じさせてくれるものと言えそうだ。
BMW「パーキング・アシスト・プラス」
BMWでは「リモート・コントロール・パーキング」「パーキング・アシスト」「パーク・ディスタンス・コントロール」という3機能を軸に駐車アシスト機能を展開する。そのうち、「リモートコントロール・パーキング」はドライバーがクルマから降りて、専用のディスプレイキーを使って前身で車庫入れし、そこから後退して車両を出すときに使用するもの。ただ、メルセデスのように後退で駐車することには対応していない。あくまで狭いスペースに前進/後進させて車両の出し入れに使う機能と言える。制御は前後8カ所の超音波センサーとカメラを組み合わせて行い、人が横切った場合には自動停止もするという。
俗に言う駐車アシストは「パーキング・アシスト・プラス」がその役割を担う。「パーキング・アシスト」では樹列駐車のみの対応だったが、“プラス”となって並列駐車にも対応できるようになった。自動的に駐車できる位置を探し出するのでその位置で停止。その後でナビ画面上に表示された赤枠の「P」マークにタッチし、ブレーキを離すと切り返しも含めすべてを自動で行ってくれる。車両の前方や後方にある障害物までの距離を信号音とビジュアル表示で知らせてくれるので、安心度は高いシステムと感じた。