電動パワステ
電動パワステは2000年以降の最新技術といったイメージがあるが、日本車どころか世界初なのが、1988年のスズキのセルボ。「ごきげんパック」という特別仕様車に付いていた。タッチの差で、ダイハツのミラにも採用されている。フィーリングは当然のことながら、クルクルと回るだけだった。
カーナビ
GPSを使った、現在のカーナビの直接的なルーツになるのはユーノス(マツダ)のコスモ(1990年)となる。
自動で地図というかルートを表示しようという試みはその前から続けられ、1981年のホンダ、アコードには「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」と呼ばれるジャイロを使ってものを採用していたが、地図はなんと樹脂のフィルムだった。
そのほか磁気を使用するトヨタの「ナビコン」(セリカXX)や、方向センサーで目的地までの距離を割り出す日産の「ドライブガイドシステム」(R30型スカイライン)などもあったが、実際は役に立たなかったし、コスモのモノもGPSの使用が限定されていたので、実用性には乏しかった。
ラジオ
進化どころか、単体では消滅しつつある装備だが、モータリゼーション真っ盛りの頃は豪華装備だった。日本車初は1955年に登場したクラウンで、当然真空管を使ったもの。移動体であるクルマの中でラジオが聞けるなんて、夢のようだった。ちなみにメーカーは神戸工業で、その後の富士通テン(現在はデンソーテン)となる。