お買い得な後輪駆動のクルマをピックアップ
クルマを自由自在に操っている楽しさを満喫し、危険回避のトレーニングにも繋がるドリフト。FRのスポーツカーは少なく値段も高くなるいっぽうだけど、探せば意外にリーズナブルな中古車もあるのだ。ウデ磨きにピッタリの後輪駆動車を5台ピックアップしよう。
価格高騰の止まらない国産スポーツカー
昔のドリフト車両といえばAE86やシルビア&180SX、RX-7にツアラーVなどが定番だった。しかし年数が経つにつれ程度の良いタマは減り、相場はどんどん高くなっている。では、今のクルマ好きがドリフトを練習するには莫大な資金なのが必要かというと、決してそんなことはなく100万円の予算で買えるクルマも少なくないのだ。
コンテストで勝ちを狙うなら話は別だけど、遊びならチューニングは必要最小限でいいし、走るほどタイヤやオイルやブレーキも消耗する。なるべく初期投資を抑えて練習代にお金を使ったほうが、よほど楽しいし得るものも大きいといえるのではないだろうか。
日産フェアレディZ(Z33)
そんな観点でいうとZ33型のフェアレディZは、かなりコストパフォーマンスに優れている。VQ35HRエンジンの後期型まだ100万円を切らないが、前期型であれば50万円〜とだいぶ手の届きやすい価格。
車体が重いとはいえベースグレードでも280ps&37kgmを誇り、6速MT車も存在するしアフターパーツも数え切れないほどある。ウデが上達したらターボなどでチューニングし、より次元の高い走りを目指せるのもメリットだ。
日産スカイライン(CPV35)
同じく日産車では、同年代のV35型スカイラインも外せない。2001年から発売された4ドアセダンは20万円を切る中古車も珍しくなく、その2年後にデビューした2ドアクーペも50万円を下まわる中古車が多い。
いずれもMTになると20〜30万円ほど高くなるが、100万円で十分にお釣りが出るレベルだ。狙うならZ33フェアレディZと同じVQ35DEエンジンを搭載するクーペか、もしくは3.5L&6速MTを選べるようになった後期型セダンか。
マツダRX-8
マツダのRX-8も100万円の予算なら十分に手が届く。ロータリーエンジンだけに走行距離は多少シビアに考える必要があるが、中古車を検索すると7万km前後のMTでも相場は60〜80万円で推移しているようだ。
実質的な先代モデルであるRX-7は相当なプレミアが付き、気軽に手を出せる金額ではなくなってしまった現在、ロータリーエンジンのフィーリングを味わうにはベストな選択肢かもしれない。
マツダ・ロードスター(NB、NC)
オープンスポーツのロードスターでは、2代目のNB型と3代目のNC型を推したい。軽量コンパクトでタイヤなどの消耗品もリーズナブルなNB型と、2Lの排気量と高いボディ剛性のNC型は甲乙つけがたく、どちらを選んでも後悔はしないと思われる。
ただNB型は年式を考えるとコンディションの良い中古車を探すのが難しく、走行距離が10万km以下でも60〜70万円で手に入るNC型ほうが、後々のリフレッシュまで考えれば安上がりではないだろうか。
トヨタ86/スバルBRZ
最後はトヨタ86とスバルBRZ。初期モデルの発売は2012年とすでに9年前で、多くはないものの100万円を切る中古車も出始めている。まもなくとウワサされている次期型が発表されれば、さらに値段は下がるのではないだろうか。
有名メーカーやプロショップが競って開発した時代の主役だけあり、チューニング済みの中古車も多い。購入後のメンテナンスやパーツ代を考えれば、予算を少しオーバーしても結果的にプラスかも?