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「やりすぎ」じゃないから近所の目も気にならない! 走り好き「家族」の幸せを呼ぶワークス系ミニバン5選

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TEXT: 工藤貴宏  PHOTO: Auto Messe Web編集部、SUBARU、TOYOTA

3)トヨタ・アルファード&ヴェルファイア「G’s」 

「G’s」はノア&ヴォクの兄貴分となる「アルファード」や「ヴェルファイア」にも設定されていた。

 カスタマイズメニューは内外装、そして車体剛性アップやサスペンションと19インチタイヤに加え、大型のブレーキローター(フロント)まで採用。運転席と助手席には専用のスポーティシートが組み込まれた。アルファード「G’s」

 大型ミニバンをベースにしたスポーツコンプリートモデルというだけでも珍しいが、直4エンジンだけでなくパワフルで魅惑的なフィーリングのV6エンジンを選べることに価値がある。販売期間は2012年11月から2015年1月まで。中古車流通台数は少ないが、現行アルファード/ヴェルファイアでは選べない魅力的な選択肢である。

4)スバル・エクシーガ2.0GT tuned by STI

 先の3台とはやや趣が異なるが、かつてSUBARUがラインナップしていた3列シーターの多人数乗用車「エクシーガ」も挙げておきたい。同車にはSTIが手掛けた2台のスペシャルモデルが限定販売された。スバル・エクシーガ2.0GT tuned by STI

 まず2009年10月に300台限定で用意されたのが「2.0GT tuned by STI」だ。「2.0GT」をベースに専用サスペンションをはじめシャシー・ボディのチューニングを敢行。走りを磨くと同時にエクステリアやインテリアもSTI独自の仕立てとしている。スバル・エクシーガ2.0GT tuned by STIのボンネット内

「NISMO」や「G’s」と大きく異なるのは、エクステリアのモデファイは最小限としつつ、サスペンションの“調律”を主体としていること。「見た目より中身」という拘りが貫かれている。

5)スバル・エクシーガ2.0GT tS

 3年後の2012年7月には「2.0GT tS」を300台限定で発売。こちらもベースモデルとの外装の違いはわずかで、渾身のサスペンションユニットやフレキシブルタワーバーなどで強靭なハンドリングとしなやかな走りのバランスがはかられている。ブレンボ社製ブレーキの採用もトピックだ。スバル・エクシーガ2.0GT tS

 いずれも販売台数が極めて少ないだけに、中古車市場で見つけられたらラッキーな希少モデルである。スバル・エクシーガ2.0GT tSコクピット

 スポーティな走りを楽しみたいと思いつつも、家庭の事情などでミニバンを選ばざるを得ない人も少なくないだろう。

 でも、決して「ミニバンだから走りを楽しめない」なんてことはない。気軽に購入できる中古車でもメーカー関連の組織が調教して作り上げた“走りのミニバン”が選べ、運転する歓びを実現してくれるのだ。

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