日産・デイズ
高齢者の家族が、できれば軽自動車のようなサイズのクルマのほうが運転しやすい……と言うなら、日産の軽自動車に注目だ。
実は、わが家の近所の高齢の奥様が、目の前で追突事故を起こした。ボクが大きな音に気づき、すぐに家から飛び出すと、その奥様は愛車の前で呆然と立ち尽くしているだけ。そこで現場の処理を手伝ったのだ。ちなみにクルマには自動ブレーキもなにも付いていない。
後日、ちょうど日産デイズが試乗のためにわが家にあったのだが、その奥様に自動ブレーキの有用性と(付いていればあの事故は防げたかも、など)、軽自動車初搭載のSOSコール、日産コネクトナビによるオペレーターサービスによる絶大なる安心を説明すると、その場で即決。その後、ウワサを聞きつけたご近所の老夫婦家族もデイズを購入。にわかデイズ・セールスマンになったというわけだ。
もちろん、小型車からの乗り換えでも満足できる内外装の質感、デザイン性の良さ、ハイトワゴンならではの視界の良さ(高さ)、軽自動車らしからぬ走りの質感の高さ、軽自動車サイズがもたらす運転のしやすさ、小回り性の良さなど魅力があるのは当然だが、高齢者には、先進運転支援機能だけでなく、一歩先をいく、つながる安心が不可欠と思っていたところだ。
それが実際に、運転に不安を持つ高齢者ドライバーに受け入れられた経験でもあった。
日産・ルークス
高齢者ドライバーでも、大きなクルマが苦手、なおかつ小柄で、スーパーマーケットなど、料金所でチケットを取る機会のある場所によく買い物に行く人におススメしたいのが、着座位置が高めのスーパーハイト系軽自動車だ。
意外と思えるかもしれないが、料金所でチケットを取るとき、車高、着座位置が低いクルマだと、手を伸ばすのが大変(実際、ローダウンしているボクのステーションワゴンだといつもアクロバット的にチケットを取っている)。
スーパーハイト系軽自動車なら、見た目はプチバンのように立派だが、あくまで軽自動車サイズだから運転がしやすく、小回りが効き、なおかつ着座位置が高いから、料金所でチケットを取るのも楽々というわけ。
中でも、すでに日産デイズでも説明したSOSコールや日産コネクトナビによるオペレーターサービスも利用できるから、鬼に金棒なのである。
例えば、奥様はまだ元気で運転に苦がないとしても、ご主人は足腰が弱まり、クルマの乗り降りが大変……という高齢夫婦の場合でも、ステップが低くて段差がなく、開口部の広い両側スライドドアからご主人を後席に乗せてあげれば、これからも夫婦仲良くドライブを楽しむことだってできるのである。
トヨタ・ライズ(Xを除く)
いかにも若者向けのクロスオーバーSUVと思われているトヨタ・ライズも高齢者に最適な1台だ。視界が高く、見晴らし(視界)が良く、フロアもSUVとしては低めなので、足腰が弱った高齢者が乗り降りするにも不自由はなし。
しかも前後方向の誤発進抑制機能にはブレーキ制御機能も付いていて、一段と安心・安全。パノラマビューパッケージを装備すれば、駐車時のうっかり……も防げる。もちろん、先進運転支援機能=スマートアシストの中には、高齢者でなくてもぜひとも欲しい、駐車場から後退する際に左右後方から接近してくる車両をレーダーで検知し、ドアミラー内のインジケーター点滅とブザーでドライバーに注意喚起してくれるリヤクロストラフィックアラート、標識認識機能もあり、進入禁止なども分かりやすい。
Z、Gグレードなら、OPでブラインドスポットモニターも付けられるから、車線変更時の衝突回避にも対応してくれるのだ。
決定的なのは、T-コネクトナビの装着で、24時間365日対応のオペレーターサービスのほか、ヘルプネット(SOSコール)も利用できるから、高齢者のドライバー本人はもちろん、家族も安心である。すでに説明したように、それらの安心・安全機能がフル装備できるのは、Z、Gグレード。その両グレードを選ぶことが必須となる。