細部までアップデートされている2代目マークX GRMN
そして、それからおよそ4年後の2019年1月にはマイナーチェンジを受けて後期型となったマークXをベースとしたGRMNが現手350台で再び登場。こちらのモデルはカーボンルーフをオプションとし、出力もベース車と同じ318PSとなるなどしたことで車両価格は513万円と若干ながらプライスダウン。
といってもその中身は抜かりなく、マイナーチェンジで剛性がアップされたボディにさらに252か所にも及ぶスポット増しを施し、ギア比もファイナルをハイギヤード化することでエンジンとの更なるマッチングを図っている。またデフケースには新たにフィンが設けられ、一見すると分からない部分にまでアップデートが図られていたのである。
結局合計450台が限定販売されたマークX GRMNだが、その価値は下がるどころか上がる一方で、執筆時点で安いものでも500万円台後半、高いものでは600万円中盤以上というプライスタグとなっている。
マークX自体も絶版車となり、同クラスの国産FRセダンでマニュアルギアボックスを搭載するモデルも存在していないことから、今後も値段が下がることはなさそうだ。
なお、純粋に3ペダルMTのマークXに乗りたいという人には、過去にチューニングパーツメーカーからMT換装キットがリリースされていたため(コンプリートキットはすでに販売終了)、それを使って換装した個体を探すというのも選択肢のひとつとなるだろう。