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帰路の「トラブル」に要注意! サーキットを走った後に確認すべき愛車の「チェックポイント」3つ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ブレーキはパッドの残量と熱に注意

 次はブレーキまわりのチェック項目を説明しよう。目で見て分かりやすいのはパッドの残量で、極端に減っていれば走行時間が余っていようと、安全のために終了する勇気も必要と覚えておきたい。ブレーキパッドは走る前と走った後に残量を確認しておきたい

 またローターもパッドと同様に摩擦で減る消耗品であり、「ヒートクラック」と呼ばれる熱による亀裂が入ることも。ホースはステアリングを切ったとき足まわりと干渉していないか、タイヤと同じくコースアウトしたときは砂利などで傷が付いていないかを必ず確認する。さらにボンネットを開けてフルードの量は適正か、汚れが酷くないかまでチェックすれば完璧だ。ブレーキロータには亀裂が入っていないか? も確認をしておきたい

エンジンオイルは走行枠ごとにチェック

 大きなクラッシュに直結するとまではいかないが、金銭的に大ダメージを負う確率が高いのは油脂類。特にエンジンオイルは様々な要因で減ることがあり、できれば走行枠ひとつごとに量をチェックしておきたいほど。エンジンオイルは走行枠ごとに確認をしたい

 オイルパンの形状やストレーナーの位置によっては、コーナリング中に車体が傾くとオイルが規定量を満たしていても、正常に循環せず最悪の場合はエンジンブローする可能性がある。心配ならプロショップに車種や仕様、走るコースを伝え必要に応じて対策してもらうべし。オイルパンの形状によってはコーナーで傾いてしまう場合があるので、心配なら専門店に聞いておきたい

 他にはターボ車ならインタークーラーのパイピングが緩んでいないか、エアロや灯火類が割れて街乗りに支障がある状態じゃないか、オイルやラジエーターの冷却水が漏れていないかも見ておく。負荷をかけて走行をしているため、ターボパイプなどが緩んでいないか確認をしておきたい

 最後に走行後しばらくエンジンをかけっぱなしにする、アフターアイドルまたはアフターアイドリングの必要性について。現在は街乗りレベルならターボ車でも無意味といわれるが、高回転域を使い続け温度も相当に高くなるサーキット走行後は、ボンネットを開けつつ数分間のアフターアイドルを実施したほうが安全だ。走行後はボンネットを開けてクーリング作業を必ず行いたい

 当然ながらピットインする前のクールダウンが必要で、エンジンだけじゃなくブレーキなども冷やしつつピットに戻りたい。いずれも大した時間がかからずお金もかからないことばかり。わずかな手間を惜しんで事故やトラブルを招かないよう注意!

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  • エンジンオイルは走行枠ごとに確認をしたい
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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