禁止の時代もあったが カスタム真意は廃れない
そんなリベット留めのオーバーフェンダーだが、1974年に保安基準が改定されて、禁止となってしまい、消滅。同時期に日本に輸入されたBMW2002ターボは、リベット留めのオーバーフェンダーだったが、保安基準対策でリベット部分を埋めて販売された。つまりツルツルになってしまったわけだが、そもそも大振りでワークスフェンダーみたいだったので、これはこれでかっこ良かった。ちなみに並行物はリベットとなるので、正規物と見分けるポイントとなっている。
現在はリベット留めでも溶接でもOKで、両面テープでもしっかりと固定できていれば問題ないし、そもそも片側で1センチ以内の薄いオーバーフェンダーであれば構造変更なしで装着が可能になっている。
ただ、自動車メーカーが採用するとなると、デザイン性向上が著しい昨今のボディには似合わない可能性が高くて、違和感が出るのは確実だろう。
オーバーフェンダーは昭和の遺物的な装備と言っていいだろうから、ユーザーのイメージ力に委ねられているカスタムと言えるだろう。