3代目(CF6/7/CH9/CL2)
先ほどUSアコードワゴンを2台乗ったあと新型(3代目)アコードワゴンには振り向きもせず、いきなりミニバンのオデッセイ(アブソルート3L V6)に乗り換えた話をしたが、それは2000年問題もあったミレニアムをまたいだ3代目アコードワゴン(1997~2002年)がボクにまったく響かなかったということでもある。
この3代目からアコードワゴンは日本で企画された日本専用車となったのだが、スタイリングが先代に比べ、ごくフツーになってしまったからだ。人気も、1~2代目ほどではなかったと記憶している(個人の感想)。言い方を変えれば、鷲のエンブレム「HONDA OF AMERICA」に惹かれるアメリカ好きユーザーの心を掴む価値がなかったから、とも言えるかもしれない。
4代目(CM1/2/3)
しかし、4代目アコードワゴン(2002-2008年)となり、欧州の道で走り磨きに磨いた、再び欧州でも勝負できる(セダン、ワゴンともに)実力を備えたクルマになった。実際、4代目アコード/アコードワゴンは、私も選考委員を務める第23回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したほどである。
当時を振り返ると、こんなエピソードを思い出した。その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーで、ボクは事前からフェアレディZ(Z33)に最高点の10点を入れるつもりで、試乗、投票会場に出向いたのである。フェアレディZと言えば、ボクは80年代にS130、280ZX北米仕様に乗っていて、Zのオーナーズクラブにも加入していたぐらいのZフリーク。
が、始めてアコードとフェアレディZの両車を同じ道、同じ路面、同じ速度で試乗した最後の最後のタイミングで「あれっ!? アコードのほうがいいじゃん!!」となり、「最終回の劇的逆転劇」のごとくアコードに最高点を与えたのである(フェアレディZはMost Fun賞を受賞)。