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勝負は「前日」から始まっている! 初サーキット前に必須の「事前準備」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

事前に入念な準備をすることで楽しい走行会へ

 経験者にとっては何気ない日常のひとコマでも、初体験の人には異世界でしかないサーキット。現地でパニクって他の参加者や主催者に迷惑をかけたり、緊張ばかりで楽しめなかったなんて事態を招かぬよう、必要最低限の準備と心構えをしておきたい。

コース図はネットで事前に調べておく

 改めて説明されなくてもやっているとは思うが、コースのレイアウトはある程度で構わないから覚えておく。昔はモータースポーツ専門誌に掲載されたコース紹介の記事や、サーキットで配布しているコース図くらいしか知る手段がなく、距離の長いサーキットになると初回は覚えるだけで精いっぱい、アタックする余裕もなかったなんてケースもよく耳にした。昔はサーキットのコース図を何度も見て覚えた

 しかし現在はインターネットで検索すればコース図はすぐに見つかるし、動画サイトにはプロからアマチュアまで、数多のオンボード映像が公開されている。平面の地図で確認するよりリアル感があるし、近い仕様のクルマなら(視聴側による技量の違いはあるものの)ギヤや最高速も参考になるはずだ。YouTubeや雑誌の付録についているDVDでコースをあらかじめ予習するという手段もある

ゲームでコースを覚えるならステアリングコントローラーで行う

 よりリアルさを求めるなら最新のゲームだ。昔のレースゲームといえば架空のコースばかりだったが、今はサーキットと協力してレイアウトだけじゃなく、コーナーのカントや周囲の風景まで忠実に再現。もはやシミュレーターと呼べるクオリティの製品もあり、コースを覚えられるどころか本当の練習になるという。特にステアリングやペダルを実装したコントローラーは、より現実のクルマに近い感覚を味わえるのでオススメ。リアルさを求めるなら最新のゲームでコースを覚えているというのもありだ

サーキットで振られるフラッグの意味を理解しておく

 安全面に関してはフラッグの意味を再確認しておこう。通常のサーキット走行会であれば下記の通りだ。

・イエロー(コース上にスピン車両などの危険があり、追い越し禁止で注意しながら走行)
・レッド(クラッシュや激しいオイル漏れのため走行を中断、より安全な速度でピットへ戻る)
・グリーン(コースの安全が確認されイエローが解除になる)
・レッドとイエローのストライプ(オイルや砂利がコース上にあり滑りやすい状態)
・ホワイトとブラックのチェッカー(走行が終了したのでクールダウンしつつ戻る)
・黒地にオレンジの丸(車両に何かしら不具合がありゼッケン番号と一緒に提示、スロー走行で戻って確認、オイル漏れが激しいときは安全な場所に停止)

 これらを覚えていくと現場での対応もしやすくなる。

サーキットポストにいる旗振りにはコース場の出来事をリアルタイムに教えてくれる

自宅から出発する前は工具やレーシングギアなどの安全装備も確認

 持ち物では安全装備の確認を忘れずに。レーシングスーツもしくは長ソデ&長ズボン、指が出ておらず滑りにくいグローブ、運転に適したシューズにヘルメット、これらがなければお金を払っているとはいえ走行できない。レーシングギアが望ましいが、長袖長ズボンにグローブとヘルメットがあれば走行をすることができる

 不安なら使用頻度が高い工具や予備のパーツを含め、自分用のチェックリストを作っておいてもいいだろう。車両に関しては当たり前なので細かく説明しないが、生命線ともいえるタイヤとブレーキとオイルは、決して確認とメンテナンスを怠らないで欲しい。走行前にクルマをメンテナンスするためにも工具は持って行きたい

 あとは走行する当日の降水確率が高いと判断したら、ガラスに曇り止めを塗るなどの対策は先にやっておこう。サーキットへ到着してからもできるが、現地で時間に余裕があるに越したことはないのだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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