知っている人には懐かしい昭和の自動車用語
クルマというのは、進化とともにあって、それは発明されたときから連綿と続いている。新しいと思った装備は当たり前の存在となって、モノによっては消え去ってしまうというのを繰り返して、今がある。と、そんな大層な話しではなく、なくなってしまったものの中には懐かしいものも多いし、知らない人にとっては理解不能なものもあったりする。今回はそんな、昭和は遠くになりにけり的な装備をまとめてみた。
キンコンアラーム
昭和を振り返る記事でよく取り挙げられる、お馴染みの死滅系装備だ。詳しい仕組みや採用の経緯などは今回は触れないが、スピードを警告するのに超アナログなキンコンキンコン音が鳴り響くのは、まさにザ・昭和。ただし100km/hというのがまだ異次元だった時代だけに、凄い領域に突入しているという高揚感はあった。
コラムシフト
平成になってもタクシーや小型トラックには残っていたので、覚えている人もいるかもしれない。またATであればオデッセイなどミニバンにも採用されていた。ただ、凄いのはコラムシフトでMTだ。引いたり押したり、上げたり下げたり、パターンはフロアシフトと同じじゃん、と思うかもしれないが、コラムから生えている細いシフトを操るのは独特の世界だった。ちなみに当時の子供はその“手練感”にしびれたものだ。
自動車電話
昭和の時代、誰もスマホなんぞが登場して、当たり前になるなんて想像もしなかった。ガラケーのルーツは昭和の最後ギリギリにあって、バブリーな芸人が「シモシモ」とやっているショルダーフォンは、セレブなどを中心に使われていた。もちろん自慢げに、だ。
つまり持ち運びが大変なわけで、そうなるとクルマに積んでしまえというのは自然な流れ。またアンテナをトランクあたりに付けなければならず、これがまた「自動車電話積んでますよアピール」になって、得意げに見えたものだ。その後アンテナだけ付けるというナンチャッテも当然出現した。