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「キンコンアラーム」に「冷房車」! 若者「仰天」の昭和車の当たり前装備6つ

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 日産、Auto Messe Web編集部

手回しウインドウレギュレーター

 軽バンにはまだ付いていたりして正確には風前の灯火なのが、窓の上げ下げをアナログで行なう通称「クルクルハンドル」。ちなみに「ウインドウレギュレーター」というのが正式な名称だ。パワーウインドウは今や乗用車では普及率ほぼ100パーセントだが、クルクルハンドルが当たり前だった昭和の時代は猛烈な憧れがあった。オートザムAZ-1の手回しウインドウレギュレーター

 なんてったって、手でクルクルせねばならないものが、スイッチひとつでウイ〜ンと上がったり下がったりのだ。憧れないわけない。1970年代ぐらいだと、装備しているクルマはカタログで猛烈アピール。

 社外品でクルクルハンドルのハンドルを取って、そこに被せてモーター駆動にする高級アイテムもあったほど(ドアに何か付けている感はハンパなし)。今はエアコンやETCが普及しているから、窓の開閉もそんなにしないだけに再評価&再採用してもいい装備だとは思う。

オーバードライブボタン

 昭和の時代、オートマのシフトを見ると、横にODと書いてあるボタンが付いていたし、クルマによってはシフトではなく、センターコンソールにあったりした。ODとはオーバードライブの略で、技術的に言えばミッションの減速比が1以下のギアのことを指していて、MTでも5速が該当したが、通常はATで使われて、4速ATなら一番上の4速がオーバードライブとなっていた。トヨタ・エスティマに付いているオーバードライブのスイッチ

 使い方はオンが基本で、回転が下がるので燃費に有利だったり、静粛性を向上させることができた。一方、坂道を上りたいときやエンブレを効かせたいときは、スイッチをオフする。つまりシフトダウンさせることができるので、力強さが得られるというわけだ。

 そんなことは自動でやってくれると思うかもしれないが、電子制御が普及していなかったり、装備していてもレベルが高くないとそれは無理で、ドライバーが任意でスイッチオンしてやる必要があった。今や8速や9速も当たり前の時代、上の2〜3段がすべてオーパードライブだったりするなんて夢にも思わなかった。というか、3速ATから4速ATになっただけで仰天したものだ。

クーラー

 今でも家庭用も含めて「クーラー」と呼ぶが、正確にはエアコン(エア コンディショナー)。つまり冷たい風と暖かい風を適宜ミックスして、設定温度に合わせて出してくれるというもの。その昔は、ホントにクーラーで、冷たさのレベルは変えられたものの、温風を出すのは無理だったので、ヒーターは別に付いていた。旧車に後付けで装着したクーラー

 よく言えば冷風専用なので、キンキンに冷えた風が吹き出たり、湿気除去力は低かったので、湿気が凍って煙が吹き出したみたいになったり。湿気が凄いのに、MAX冷たくすると、中で凍って作動が止まることもあったりと、フルオートエアコンでぬくぬくしている現代からすると想像できないものだった。

 当然、クーラーへの憧れは強くて、外付けのキットもあって、レザムなどのブランドまであったほど。冷房車というステッカーを貼っているクルマも多かったし、非冷房車が見栄で貼ったりしていた。旧車に貼られている冷房車のステッカー

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