テントのファスナーが凍る→ファスナー用潤滑剤、テントの撥水性回復
結露した水分が凍ってファスナーが動かなくなると焦ってしまう。ファスナー専用の潤滑剤を塗布するか、ろうを塗って撥水性を高めることで凍結を予防できる。忘れずに対策を施しておきたい。
また、テントの撥水性が落ちていると、雪や雨がするりと落ちてくれない。設営後に撥水スプレーを噴きつけて少しでも撥水性を回復させておこう。
地面の冷えが睡眠を阻害する→マット、シートで冷え予防
薄いマットしかないと、地面からの冷えをダイレクトに感じてしまう。また、雪中キャンプでは溶けた雪で床全体がしっとり感じる。
テントの下に床からはみ出ない程度のシートを敷いてしっかり濡れ対策をして、さらにテント内はマットを何枚も重ねて置くことで冷えを防ぎたい。マットが少ないと感じたら、かっこ悪いけれど包装用のプチプチやダンボールを追加してもいい。
また、リビングでも足先が冷えると凍えてしまう。地面に直接足先がつかないよう、足元に薪やすのこを置いて、足先を載せられるようにしておこう。
近頃人気のハンモック泊の場合は、アンダーキルト、アンダーブランケットなどと呼ばれる中綿入りのシートでハンモックの外側を覆うと効果的だ。
ガスバーナーのパワーが落ちる→ブースターを用意、マッチを忘れない、煮込みは焚き火で
ガスバーナー、とくにCB缶を使うバーナーの場合、たとえ寒冷地用の燃料を用意していても氷点下のキャンプで長時間使っていると急にパワーが落ちることがある。燃料缶が冷えすぎるのが原因だ。
あれば、熱を缶に伝えて冷えすぎを防止する専用ブースターを用意しておこう。ブースターがない場合は、面倒でも中途半端に残った燃料缶を新しいものに交換。長時間の煮込みであれば、焚き火に任せるのもテだ。
また、バーナーの自動着火装置は気温が低いとうまく火花が飛ばないことがある。いざに備えてマッチも忘れずに用意しておきたい。