個性豊かな中古コンパクト輸入車
クルマ好きであれば、誰もが一度は所有してみたい輸入車。新車当時に「いいなぁ」と思いつつ買えなかったモデルであっても、型落ちの中古車になれば予算内に収まる、という方も多い。そこでいま100万円以下で購入できて、しかも乗って楽しい輸入コンパクトカー7台を紹介していこう。
3代目 フィアット 500【2008年〜2015年(MC前)/中古車市場の相場:45万円〜】
NUOVA 500の姿を現代に再現した、まさに“タイムレスデザイン”の王道を行く、チンクことフィアット500。2008年登場の初期型も、いま現在販売中の新車とほとんど見分けがつかない。老若男女誰が乗ってもサマになるチャーミングさ、スニーカー感覚(笑)のカジュアルさも魅力だ。
100を超える限定車がこれまでリリースされており、カタログモデルにはなかった希少なボディ色、仕様の個体を中古車で探すのも楽しみのひとつ。875cc・2気筒ターボのツインエアは「ヴァヴォーン!」と活きのいいエンジン音と走り、1.2リッター(と1.4リッター)の4気筒系はすんなりとした走りと、エンジンごとの個性も光る。電動ソフトトップ付きの500Cも“粋”だ。
2代目 フィアット パンダ【2004年〜2011年/中古車市場の相場:14万円〜】
ジウジアーロが手がけた初代から車名を引き継ぎ登場した2代目は、2004年に日本市場へ投入された。2300mmのホイールベースは現行フィアット500と同一で、全長もほぼ同じ。とはいえ1535mm(ルーフレール付きは1570mm)と全高を高くとり、4ドア+リアゲート付きの実用車仕立てなのが特徴。
登場時、筆者は何度も試乗したが、少し高めのシートポジションによる見晴らしのよさ、サクサクと軽快な走り、カラフルな内・外装色など、普段使いが楽しくなる……そんな魅力を実感した。
開口部を大きくとったリアドアの形状など“使える”デザインである点も見逃せない。さすがに低年式だと心配という向きには、よりモダンに進化した3代目(現行)もある。
2代目 BMW ミニ【2007年〜2013年/中古車市場の相場:10万円〜】
BMWがミニを復活させた最初のシリーズがR50。ここにご紹介するのは2代目で、取り上げた理由は、初代に対しステアリング(操舵力が軽くなった)、パワートレイン(CVTではなくなり加減速がよりスムースになった)などがより洗練され、乗りやすくなったから。
ちなみにこの世代では、基本のハッチバックと初代からのコンバーチブルに加え、観音開きのバックドアをもつワゴンタイプのクラブマン、クロスオーバー、その2ドア版のペースマン、さらに2座席のロードスターとクーペと、おびただしくボディバリエーションが増加した。俊敏な走りだけだなく、豊富なオプション、アクセサリーでドレスアップできるのもミニならではの楽しみ。