後席用モニターはファミリーカーの必須装備
車内のエンターテインメント環境を充実させるアイテムとして、ワゴン&ミニバン系ファミリーカーの必須装備となりつつあるリアモニター。家族でドライブに出かけ渋滞にハマってしまったときなど、後席に座っている子供達や奥さんが映像を見て退屈しないようにするには絶好のアイテムだ。また長時間のドライブで子供達がぐずってしまう場合にも、お気に入りのアニメを見せておくと静かになるという効果もある。ファミリードライブが多いお父さんにはすでに実践済みのユーザーも多いだろう。
そんなリアモニターにはいくつかのタイプがある。自分や家族構成に合わせて最適なモデルを選んでおくことがポイントなので、購入前に一度チェックしておこう。
「天井」か「ヘッドレスト」か
まず現在販売されているリアモニターは、大きく分けて2つのスタイルがある。ひとつは「フリップダウン(式)モニター」と呼ばれるもので、後席の天井・中央部にモニターのマウント部を取り付けて、映像を見る際にはモニターを展開して利用するというタイプ。取り付け位置のスペースに余裕がある車種であれば、大型のモニターを設置できるケースが多い。モニターサイズは12型(インチ)を越えるモデルもあり、大画面で迫力の映像を楽しめる。
もうひとつのスタイルが、前席ヘッドレストのシャフトを利用して取り付けるリアモニターだ。「プライベートモニター」などと呼ばれることもあるように、運転席/助手席のヘッドレスト部分を使って左右に2台設置することができるため、後席左右の乗員はそれぞれの画面を独り占めできるのが特徴だ。取り付けスタイルとしては、ヘッドレストのシャフト部分にマウントを固定してモニターを直に取り付けるタイプや、同じヘッドライトのシャフト部でもそこからアームを伸ばしてモニターの位置を自由に動かせるようにしたタイプなどがある。
以前はヘッドレスト自体にモニターが埋め込まれた、いわゆる「ヘッドレストモニター」と呼ばれるタイプもあったが、現在は国産大手メーカー製ではほとんど見られなくなっている。このタイプのヘッドレストは追突などの衝撃を受けた際、後席の乗員に損傷を与える恐れがあるためだ。保安基準にも定められており、場合によっては車検に通らないことも考えられるので注意してほしい。